その5|最終話 布とともに、つながる色と形

最終話です。

私が服づくりをはじめた道のりは、これまでの経験とどう向き合ってきたかをものがたっているようです。

はじめて布を切ったあの日のことを思い出すと、わからないなりにとにかく買ってきたぬのを手に取って、布と対峙したときのあの緊張感、興奮がいりまじった感覚を鮮明におもいだします。

あのひから私はただただ手を動かして、布と私のちくちく運動がスタートしたのでした。


初めてつくった服と古宇利大橋が見える沖縄の家にて。

「服でみんなの居場所をつくる」

この思いを胸に、私にとって服づくりがどのような意味をもたらすのか、どのような経験をもたらすのか?、まだ未開拓のこれからの経験に、思いを馳せました。やったことないことに挑戦するのは、どきどきもするし歩みを進めていくなかで試行錯誤を重ねる日々も同時にスタートするのでした。

この一連の経験(プロセス)をとおして、私はミシンの使い方をおぼえ、よりよい道具をそろえ、少しずつ作りたい形や素材のかんかくをめばえさせてゆきました。それと同時に、ふくづくりのスキルもついてゆきました。

服づくりがわたしにとって何を意味するのかを、わたしはものつくりの中で何を創造したいのかを、服づくりでなにを達成したいのかを、またなにを大事にしているのかを明確にするあゆみの積み重ねでもありました。探しつづけ、じぶんに問いかけました。

間違いなく、「早川ユミ」さんとの出会いは、この活動の原点でもあり、いまもなお大きく後押しをしつづけてくれる原動力でもあります。

ユミさんとの出会いを通じて、衣食住を自給することから、ものつくりの作家として自分のスタンスや、生きる姿勢に大きな感銘をうけました。ユミさんから得た学び、姿勢が大きく私の暮らしや仕事のインスパイアとなり、暮らし、ものづくりに影響を与えているとおもいます。

今までのながかった経験と思いがつながり、ちくちく仕事は新たな価値をうみだしてくれるだいじなしごとだとかくしんしています。このしごとにであえたことに感謝して、こんどはみんなの居場所をつくれるように、布と向き合い、イメージし、しごとに真摯に向き合っていきたいとおもっています。

“いふくと“は、はじまったばかり。

楽しい思いと、ゆかいな気持ちと、よろこびを胸に。これからの成長と、変化をそうぞう(想像・創造)していけたらな、と夢見ています。

いふくと AKKY


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