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卒業生が謝恩会を開いてくれました

また久しぶりになってしまいました。
今回は先日、私達が19年間運営してきた「福岡アナウンススクール」の運営を退いた事を受けて、スクール卒業生有志による謝恩パーティーが開催された事を書いてみたいと思います。
ながーくなっています。ごめんなさい。

19年前に、手探りで開校したアナウンススクール。多くの素晴らしい講師陣に支えてもらいながら何とか続けることができました。
そして、いよいよ閉校しようとなった時に、ぜひ引き継がせて下さいと卒業生からの思いがけない申し出が…
何もかもが奇跡のようですが、その上謝恩会まで開いてくれるとのことで、私達は何と幸せなことだろうと涙が出てきました。

これまでに出会った生徒さんは、上は60代、下は10代の老若男女。振り返れば1000名を軽く超えていました。
アナウンサーを目指す大学生が多かったのですが、負けないくらいたくさんの社会人の方々にも学んでいただきました。
職種も学ぶ目的もそれはそれはさまざまで、受け入れる私達の方がびっくりすることもたくさんありました。
同じカリキュラムを、そんな社会人と学生が一緒に学ぶ。この賛否の分かれるやり方でずっとスクールを続けて来ましたが、結果は自慢できるほど出して来ました。

入校する前の皆さんは、これで自分の満足いく学びができるのだろうか?と疑問に思われますが、この混ぜこぜクラスは、思いもよらない化学変化を生み出すのです。

とかくアナウンサー志望の学生は、自分のことにだけ興味が行きがちですし、視野も狭く学生なりの甘さが漂っているものです。そんな学生だけを集めても、視野は広がらず、むしろお互いのライバル関係にだけ気持ちが向いてしまいます。
ところが、社会人の方が一緒に学ぶことで、フリートークの時間や行き帰りの時間に、物の見方を自然に広げてもらっているようなのです。だからこそ、スクールに通っているうちに、フリートークの中身が深まったり、ニュース原稿の読み方も変わって来たりと、大きく成長していきます。苦労しながらも、ちゃんと結果が出て、夢を叶える人がたくさん出て来ました。
社会人の方も、熱心に目標に向かう学生の姿を見て、初心に戻れたり、学生を応援する気持ちが生まれたり…そうするうちに、ご自分のコンプレックスをいつの間にか克服されていたりするのです。

スクールを運営しながら、そんな様子を肌で感じて来ました。だからこそ、このやり方でいいのだ、と自信も持てました。
もちろん、そう思えたのは紛れもなく素晴らしい先生方の授業があったからこそです。それだけは間違いありません。

スクールは、ちゃんとした先生(ここも大事)と熱心な生徒が作るものだなぁと、改めて感じています。

謝恩会当日、たくさんの卒業生が忙しい中集まってくれました。仕事の都合などで来られない人は熱いメッセージやプレゼントまで送ってくれて、感激しかないひと時となりました。

アナウンサーになった人もいればならなかった人もいる。年齢も職業も住む場所も違う人達が、ただ同じアナウンススクールに通っていたという共通項だけで集まってくれる。こんな事ってあるでしょうか。
しかも、お互い初対面の人も多いのに、会場はあちこちでお喋りに花が咲き、LINEを交換したりしています。

このパーティーは私達夫婦への謝恩会として進行してもらっていて、インタビューあり、メッセージVTRありの心のこもったもので、私の心の中は感動と感謝でいっぱいでした。
が、その感動と共に、集った人たちの楽しそうな顔や、実行委員さんのキビキビした動きに、同じくらい感動していました。
みんな凄いと思いました。
こうして色々な人と交流を持とうとする姿勢や、いつもはアナウンサーとしてカメラの前に立つ人たちが、影武者のように連携しながら動く様子は、本当に素敵でした。そして私たちの自慢の息子、娘、妹、弟でした。
このご縁はきっとこれから先もずっと繋がっていくのだろうと思います。
心が本当に温かくなりました。

長くなりすぎましたが、感謝の気持ちを綴りたくて書きました。

ちなみに載せている写真は当日記念品として贈られたグラスです。

卒業生が読んでくれているかもしれません。本当にありがとうね!
みんなの活躍を心から応援しています。


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