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エントリーシートを初めて書く人たちに

現在大学3年生の方たちは、就職活動のこと、考えていますか?
まだまだ先のこと、と気にしていない人がほとんどなのでしょうか。
でも、実は民間放送局のアナウンサー試験は既に始まっているのです。
そんな方たちは、エントリーシートに取り組み始めていると思いますが、それ以外の方も、やがてはエントリーシートと向き合うことになるのです。
そろそろ不安に思う方も出てくる頃かもしれませんね。
そんなわけで、まずは就職活動の玄関とも言える、エントリーシートへの向き合い方について書いてみたいと思います。

大学生の今、初めて社会に出るための試験を受けるのですから不安がない人はいないでしょう。何をすればいいんだろう、どうすれば内定に結びつくのだろう…と早くから準備する人もいるでしょう。

その準備について、真っ先に頭に浮かんだ人がいます。
彼女はちょうど1年ほど前に、私が就職試験対策講座というクラスで個人レッスンを行っていた生徒さんです。

彼女は、私の講座を受講する少し前から、「文章塾」なる教室に通い、文章を磨く、ということをしていました。
とても熱心ですよね!やる気もあり、準備する気持ちも素晴らしい!
でも、その塾で学ぶことと、私が講座でお話しすることは、ある意味とても矛盾していました。その矛盾を少しずつ解きほぐしていく作業が始まりました。

どういうことかというと…
文章塾というくらいですから、文章をうまく書くことを目標としているわけです。主宰されているのは全国紙の元新聞記者だった女性です。(何と!この元新聞記者さんが、実はうちのスクールの卒業生だったという奇遇のおまけもついてきました。)
学生時代から、それは優秀で大人っぽい文章を書ける人だった、というのを私もよく覚えていました。だからこそ、この方は立派な新聞記者として活躍されたのだと思います。

その塾では、エントリーシートのための文章を書いて添削をしてもらっていたそうなのですが、添削後の文章を読むと、私にすれば、どうしても本人のイメージと違いすぎるのです。
なにしろ文章が堅い、少し悪くいうと理屈っぽい。大学生らしさが感じられないのです。
それはそうですよね。新聞記者をしていた方の目線で添削をされるのですから。
でも、実際に採用担当者の人がこのエントリーシートを読んだ時、どんな印象を持つでしょうか?
頭の切れる学生だなぁ、と感心するかもしれませんが、それより先に、「これ本当に自分で書いたのかな?」と思う人もいるかもしれませんよね。
そうなると、第一印象で損をしてしまいませんか?

私の指導方針としては、何よりも自分の言葉で、身の丈にあったことを、できるだけ正直に書くということを大切にしています。
まずはこのことをわかってもらいました。時間は少しかかりましたが、彼女が納得してからは、それはのびのびと自分なりのエントリーシートを書いていきました!

そして結論から言えば、この春、第一志望の大手企業に入社しました。
たまたま地元のニュース番組で、新入社員インタビューされている姿を見ることができ、心から嬉しく思いました。
彼女のキラキラした目が、何より満足して就職活動を終えて、これから社会で活躍しようという気持ちを語っていたように思いました。

この彼女の話で私が伝えたいこと。それは、エントリーシートは文章のうまさを求められるものでもなければ、理屈で大人を納得させるためのものでもない、ということです。

就職活動のアドバイスで、よく耳にするのが、エントリーシートは盛りすぎるくらいで書け!というもの。
盛る、つまり自分を高く高く見せましょうというアドバイス。

本当にそれでいいのでしょうか。
次回はそのことについて考えてみたいと思います。よかったら一緒に考えてみましょう。

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