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こどものお絵描きをChat GPTで3D画像にして親子で遊んでみた

デジタルネイティブ世代の5歳の息子。iPadやMac Bookで好きな動画を楽しんだり、LaQで作りたいものをyoutubeで調べたりと、デジタルツールを巧みに使いこなせるようになってきました。

しかし、アナログの良さもあると考える親としては、ペンを使ったお絵描きももっとたくさんして欲しい。一方で、3Dやメタバース、AIといった最新のデジタルテクノロジーをこどもに遊びながら触れて欲しい。

どんどん膨らみ続けるわたしのさまざまな欲望を夫に相談すると、「ChatGPTを使って、お絵描きから3D画像を作れるよ」と教えてくれました。

こどものお絵描きを基にChatGPTが作成したモンスター・その1

「息子はモンスターやおばけ、妖怪が好きなので、じぶんが書いた絵からモンスターシリーズを作ったら、どんどん絵を描いてくれるのではないか。」また、「遊びながらAIに触れることで、AIをより身近に感じ、興味を持ってくれるのではないか。」さらに、「親であるわたしも、こどもと遊びながらChatGPTに詳しくなるチャンス!」

そんなさまざまな期待を胸に、ChatGPTを使って、こどものお絵描きから3D画像を作って親子で遊んでみたお話です。

注:2024年3月23日現在、Chat GPTで写真を読み込んで画像生成できるのは、Chat GPTの有料版(月額20ドル)です!無料版の場合、テキストメッセージから画像生成することのみ可能です。

こどものお絵描き(モンスター)から画像を作ってみた

実際に使用したお絵かきと、ChatGPTが作った3D画像がこちら。

▷BEFORE : こどもが描いたモンスター

▷AFTER : お絵描きをもとにChatGPTが作成したモンスター

こどものお絵描きを基にChatGPTが作成したモンスター・その2
上のお絵描きを携帯で撮影し、携帯版ChatGPTアプリで読み込む。
「この画像は最強のモンスターです。この絵を3dグラフィックに生成してください」と入力して出来上がったモンスター。
こどものお絵描きを基にChatGPTが作成したモンスター・その3
上のモンスターを「もっと目が大きく、気持ち悪いゾンビのようなモンスターにしてください」と入力して出来上がったモンスター。
こどものお絵描きを基にChatGPTが作成したモンスター・その4
さらに、上のモンスターを「もっと目が飛び出るように修正してください。」と入力して出来上がったモンスター。

準備するものは「ChatGPTのアプリを入れたスマホ」

ChatGPTでお絵描きから画像を生成するには、特別な設定は必要ありません。ChatGPTの有料プランを契約している方は全員利用できる画像生成機能を使って作成できます。

補足(無料版と有料版の違いについて)
無料版(ChatGPT)と有料版(ChatGPT Plus)では、使えるGPTのバージョンが異なり、無料版では「GPT-3.5」、有料版では「GPT-4」を使えます。今回使用する画像の生成機能(「DALL-E 3」という機能)は、有料版のGPT-4にのみ含まれています。(2024年3月現在)

有料版は月20ドルかかりますが、ChatGPTのDALL-E3機能を使って生成された画像の著作権はユーザー側にあるため、SNSのアイコンなどに使うこともできます。個人的には、仕事で活用する機会も増えるでしょうし、高くはない買い物だと思っています。

こどものお絵描きを基にChatGPTが作成したモンスター・その5
お絵描きから、「かわいいゾンビのように修正してください」と入力して出来上がったモンスター。

補足(著作権について)
著作権については、他人が作成した記事やコンテンツを、著作者の許可なく利用して自分の作品として公開したり、既存のコンテンツと類似、酷似した場合には著作権侵害となる可能性もあります。
こどもに、著作権がダメなこと、なぜダメなのかについて伝える、いい機会かもしれません!


反応と感想。こどもの工夫や表現力を伸ばす可能性を感じた

実際にChat GPTでこどものお絵描きから画像を作ってあげると、息子はすごく喜び、「次はこれもやって!」とどんどん絵を描いて持ってきてくれました。こどもは自分のこだわりや、表現したい部分をより丁寧に描くようになったり、工夫して描く変化がありました(怖さを出すために「目」を変えたり、「歯」を細かく描いていた。)。

また、ChatGPTは対話型AI(AIと対話するように、自然な文章でやり取りするAIのこと)のため、言葉による表現力が鍛えられると感じました。
親子でコミュニケーションをとりながら、さまざまな言葉や表現の違いをリアルタイムで実感しながら、言葉の引き出しを充実させることができると思いました。
「もっと怖くしたいなら、どこを変えればいいかな?」「可愛くするには、アニメっぽい表現にするのか、それとも目を大きくしたらいいのかな?」という具合にこどもの意図を深掘りするような質問を投げかけたり、さまざまな単語や表現方法を投げかけることで、こどもの語彙を豊かにできると思います。また、AIで入力した結果はすぐに見れるため、こどもは適切な単語や表現を体験しながら学ぶことができ、言葉による表現力を養えると感じました。


Chat GPTでこどものお絵描きから画像生成する方法

STEP1 | ChatGPTをスマホにインストールし、ログインする

スマホにChatGPTのアプリをインストールし、アカウントを作成し、ログインします(下記のいずれかのサイト等を参照)。PC等ですでにアカウントがある場合は、ログインします。

STEP2 | 有料プラン(ChatGPT Plus)にアップグレードする

ChatGPTにログインしたら、有料プランへアップグレードします。

画面右上の2本の棒マークをクリック。右側からスライドメニューが出てきたら、スライドメニュー一番下のアカウント名の横にある「•••」マークをクリック。すると、「Settings(設定)」画面が表示されます。

「Settings(設定)」画面の「Subscription」画面下にある「Upgrade to ChatGPT Plus(ChatGPT Plusにアップグレード)」をクリック。「Subsctibe(定期継続)」ボタンをクリックすれば、定期継続の手続きに進みます。PCから登録すると、クレジットカード情報を入力する画面になります。

STEP3 | 有料版(GPT-4)に切り替える

ログイン画面に戻り、画面上部にある「GPT-3.5」と表示されているドロップダウンメニューをクリック。「GPT-4」を選択して、GPT-3.5(無料版)から、画像生成機能「DALL-E 3」が含まれるGPT-4(有料版)に切り替えます。

STEP4 | お絵描きを撮影して読み込む

GPT-4画面の下にある、テキストボックスの左横の写真ボタンまたはカメラボタンを選択し、お絵かき画像を読み込みます。

写真ボタンまたはカメラボタンが表示されていない場合、テキストボックスの左横の「+」ボタンをクリックすると、写真、カメラ、ファイルボタンが表示されます。

STEP5 | GPT-4のテキストボックスに指示を入力する

お絵かき画像が正常に読み込まれると、テキストボックス上に写真が表示されます。そのテキストボックスに説明や指示内容(プロンプト)を入力します。この絵は何か説明したり、どんな風に画像を作成してほしいか指示を入力し、テキストボックス右側の「↑」ボタンをクリックして送信します。

テキストボックス入力例
これは世界で一番怖いモンスターです。このモンスターが街を破壊している画像を生成してください。

「Creating image」と表示されたら、ChatGPTが画像を生成しているのでしばらく待ちます。画像が生成されたら表示されます。

STEP6| 画像をダウンロードする

画像をダウンロードしたい場合、画像をタップして下のような表示になったら、画面左下にある「↓Save(保存)」ボタンをクリック。すると、スマホに画像が保存されます。 



ぜひ、こどもの好きなテーマ(恐竜、プリンセス、モンスターなど)で、親子で遊んで試してみてください!

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