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代表的日本人~二宮尊徳

1908年4月に出版された内村鑑三(1861年-1930年)著
代表的日本人を紹介します。

代表的日本人の原型Japan and The Japaneseは、
明治時代の日清戦争開戦時1894年に初版が出版された、
西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を紹介している本です。
本日は、二宮尊徳を紹介します。

二宮尊徳の出生は、江戸時代後期
天明7年7月23日(1787年9月4日)~安政3年10月20日(1856年11月17日)です。
相模小田原藩士の600以上の農村を救った革命家です。

二宮尊徳の有名な言葉は、
『大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。
大事を成さんと欲して小事を怠り、その成り難きを憂いて、
成り易きを務めざる者は、小人の常なり。
それ小を積めば大となる。』

積小為大という言葉で表されます。
私が好きな言葉は、
『人道は一日怠れば、たちまちすたれる。』
『誠実にして、はじめて禍を福に変えることができる。術策は役に立たない。』

という道徳の言葉です。

二宮尊徳は、経世済民を目指して報徳思想を唱え、農村復興政策を指導しました。
天下を治めるには、自分の行いを正しくし、家庭をととのえる「修己治人」を唱えています。
道徳教育を施し、忍耐強く自力で仕事に従事させるようにし、その地域を見事に復興させてきました。
道徳は、根本的な「信念」が大切であるということを言っています。
信念があれば忍耐がついてくるとの考えです。
信念は明確な問題意識、明瞭な言語活動によって生まれます。
よって、道徳教育には、言語的解釈を施す習慣が必要です。
報徳思想は、
道心に沿って生き、
至誠・勤労・分度・推譲を尽くしていくと人は豊かになる
と説いてます。
人心に従えば衰え朽ち、道心に従えば栄えるという道理を説いてます。
天道にそって生きるを道心と呼び、人道にそって生きるを人心と呼んだ。
道心は、天理に沿って、私欲を捨てて生きることである。
人道は、我欲にとらわれた心である。