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人生戦略~孫氏の兵法まとめ

孫氏「孫氏の兵法」は、2500年前の中国春秋時代(紀元前500年ごろ)に、
思想家孫武によって書かれたとされる兵法書のことです。
「孫氏の兵法」は「論語」と同年代の書物です。
孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝利を得るための指針を理論化しました。

評価は非常に高く、
クラウゼヴィッツの戦争論と並び、
東西の二大戦争書とも呼ばれています。
経営や政治、スポーツなどの戦略においても幅広く活用されており、
ビル・ゲイツ、孫正義、小池百合子が愛読していたことでも知られています。

孫氏の兵法は、共通性のある軍事法則を6000字ほどの13編にまとめた書物です。
第1篇.始計(しけい)篇 - 五事七計詭道利
第2篇.作戦(さくせん)篇 - 拙速
第3篇.謀攻(ぼうこう)篇 - 不戦戦勝
第4篇.軍形(ぐんけい)篇 - 不敗の体制を確立する
第5篇.勢(せい)篇 - 正攻法で戦い奇を持って勝つ
第6篇.虚実(きょじつ)篇 - 常勝はこの世に存在せず敵を知ること
第7篇.軍争(ぐんそう)篇 - 迂直の計により誰よりも早く成果を果たす
第8篇.九変(きゅうへん)篇 - 利得と損失を図る能力
第9篇.行軍(こうぐん)篇 - 困難な問題を俯瞰して見る
第10篇.地形(ちけい)篇 - その課題は今の自分の実力でクリアできるものか
第11篇.九地(きゅうち)篇 - 信念と目標を一つにして心の気持ちを整える
第12篇.火攻(かけい)篇 - 時勢を読むこと
第13篇.用間(ようかん)篇 - 情報収集に労を惜しまず情報は人から収集する

「孫氏の兵法」は、勝つことよりも負けないことを重視した兵法です。
「孫氏の兵法」から学んだことをまとめます。

■兵法の道理
兵法の道理は以下の4つです。
1.戦争しない。敵を味方に変える。
2.強者と戦わず、弱者と戦う。
3.強者の弱点が見つかるまで、戦わない。
4.強者の弱点を集中して攻める。

■定石
物事に不変の定石はないと考えます。
環境の変化を捉え、
変化に則った戦略、戦術を立案する必要があると認識します。
常に負けない戦いをすることです。

■準備
戦う前から勝負は決まっています。
勝算を計るため、五事七計を持って、自分と相手の比較をします。
彼を知り、己を知れば敗れることなどないということです。
勝算があるのであれば戦い、ないのであれば戦わないようにします。
最終的に負けない勝ち方をするには、
長期戦を戦わず、
時と場合によっては戦わない判断をします。
情報戦こそ戦の要であり、
組織はこの情報によって動きます。
情報戦に多くの費用をかけることにします。

■時流
戦いは、時勢や地勢に乗じて力を発揮します。
兵に期待するのではなく、勢いを捉えます。
兵を繰り出すための波に乗る機会を待ちます。
時流を捉えるため、察知力、直観力を鍛えます。

■利得と損失
場の多様性と複雑性に応じて、
利得と損失を図り、
臨機応変な対応をします。

リーダーとして求められる総合力、
俯瞰してバランスを捉える力を鍛えます。