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お金の世界史~物々交換から

価値を交換する方法は、
直接交換と間接交換がある。
直接交換は、物々交換である。
物々交換は、交換対象の物品やサービスの種類が少ない小規模経済圏でしか機能しない。
物々交換は、経済圏が拡大すると、欲求の一致の欠如という問題が生じる。
物々交換は、
規模の一致の欠如、期間の一致の欠如、場所の一致の欠如が問題となる。

間接交換は、特定の財を交換手段と決める交換である。
具体的な交換手段が貨幣である。
貨幣として使用された代表例は、
貴金属、貝殻、石、塩、牛、政府発行貨幣、貴石、酒類、タバコである。
貨幣財の相対的市場性は、
規模の市場性に小単位に分割できることで評価でき、
場所の一致に可動性と携帯性に優れることで評価でき、
期間の市場性に時間が経っても減価しないことで評価できる。

貨幣の3つの機能は、交換(決済)手段、価値尺度、価値貯蔵手段である。
分業を可能にする交換手段、
経済計算を用意にする価値尺度、
投資に励む未来思考の人に報いる価値貯蔵手段、
貨幣の3つの機能が人類の発展に寄与した。

貨幣は、生産が困難で生産コストも高い貨幣ハードマネーであること。
生産が容易で生産コストも安い貨幣イージーマネーは淘汰される。
貨幣の健全性は、
ストックの価値上限が制限されており、
フローの価値が高い(生産コストが高い)場合に健全である。