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東広島産マスク,8万枚供給できました!現場からのルポ

FacebookやTwitterを中心に多くの方にシェアしていただけた「東広島産のマスクを届けたい」から数日が経過.現在必要な方から順次発送をさせていただいております.SNSやネット記事を見ていて,ドラックストアやスーパーでの情報は目にするものの,なかなか現場の声や問題は見えづらいということがわかり,販売作業の合間でnoteを更新していこうと思います.

施設単位では見えないマスクが必要な人たちとは

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一般的な感覚としてマスクが不足しているとこと言えば,病院や学校などをイメージされるかもしれません.どうしても今回のようなコロナパニックをはじめとした災害対応では,大規模施設や体制が整っているところへの物資配給が優先されてしまい,それに該当しない施設や個人は後回しになってしまいがちです.

今回の販売活動でのヒアリングや集めた情報では,総合病院や大きい病院施設ではマスク配給があるものの,介護や福祉関係施設では展開サービスごとにマスク充足状況が異なることがわかりました.高齢者が長期で滞在する施設であっても医療面もケアする施設なのかどうかによって,配分状況が分かれているということでした.高齢者向け住宅や出張型のデイサービスタイプの介護サービスを展開している事業者,企業にはマスクがあまり配分されていないそうです.

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個人では,学校や教育現場,緊急事態宣言下であっても職場出勤が必要な企業・研究施設自身や家族に身体を弱くされている方がいらっしゃる感染拡大している地域に家族がいるというケースがありました.

学校や教育現場では,子供向けはあっても大人向けが十分に供給されていないため,職員たちがお金を出し合って買っていただけるケールもあります.また,休校措置が取られても学童保育や不定期の登校時に学校側から配布が必要ということもあり,授業は休校にしても学校としてはマスクを消費していくという状況が続いております.

家族や自身に何かしら懸念事項がある方も多くお買い求めいただけます.呼吸器系に病気を持っていて,ちょっとした風邪でも不安であり,ドラックストアなどに並んで買うことができない,東京や大阪に家族がいるが,マスクを購入できないというお声をいただきます.

マスク販売の壁・行政買い上げタイプとの差

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配分されていないとはいえ,現在政府や地方都道府県へのマスク対策チームが買い上げたマスクを安い金額で卸しているものを購入できるケースもあります.ただ,政府で買い上げているため,相場や製造価格を大きく下回る金額で取引されており,私たち民間事業者が製造しているマスクが高いと思われることもありました.

こうした状況については,電話口やメールなどで
「なぜおたくのマスクはそんなに高いのか」
という問い合わせもありました.こちらとしては転売目的でもないし,現在の民間価格ではかなり安くやっているだけどもと内心思いながらも,こうした行政の対応が臨時で生産している製造者・販売者に情報が共有されていないことも問題の一つでした.

これからの物資供給のあり方との模索が続く

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今回の東広島マスク対策チームを通して,これまでに

・地元の教育委員会さまを通しての市内の小中学校に6万枚
民間向け放出量として2.5万枚

2020年4月18日時点で合計8.5万枚を東広島を中心にマスクを供給してまいりました.現在在庫不足と感染リスク回避のため,受け渡し方法や供給量についてご注文いただいたみなさまにはご相談をおメールを順次お送りさせていただいております.

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これからもマスクの優先的供給と在庫入荷があり次第,順次販売提供をさせていただきます.お急ぎの皆様には,こちらの体制不足もあり,一般的な販売店や小売店のように丁寧かつ迅速な対応ができておらず恐縮ですが,この緊急事態に一般市民である私たちもできることを進めていきたいと思います.どうか,民間人が行っていることであることをご承知の上,今後ともマスク提供をさせていただきたく存じます.何卒宜しくお願い致します.

東広島マスク対策チーム


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