RSGT2021に参加してきた
ちょっと遅れましたが、『Regional Scrum Gathering Tokyo 2021』 (以下、RSGT)に参加してきたので、
自分なりの参加レポートを書いてみようかなと
RSGTってなに?
スクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、
立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。
温かい場です。
今回、オンライン・オフラインのハイブリッド開催だったんですが、セッション中でもdiscordが賑わっていて、分かんないこととか納得したこととか何かしら投稿すると回答なり、誰かしらリアクションしてくれるみたいな感じ。
参加の動機
RSGTは2回目の参加で、1回目は2017年、大学院生の頃に友人と登壇した以来でした。
現在、弊社で開催されていた読書会で「Clean Agile」を読んでいたのをキッカケに
「そういえば大学院生の頃、教育現場と学生という視点で登壇したなあ」と思い出したのと
徐々に、個人や特定の技術だけじゃなく、チーム・組織やビジネスも含めて考えていきたいなー(いかないとなー)と思ったから。
現状、特に問題がないように思っていることも、よりよくできるプラクティスとかが得られるんじゃないか?みたいな期待も含めて
いろいろセッションを聞いたけど、今回は特に心に残った2つのセッションを自分なりに感じたことを書いていく ※ 誤って捉えてる可能性あり
心地のよいチームとは
『アジャイルを忘れるチーム Unlearn Agile / kyon_mm』
まず、「心地のよいチームとは何なのか?」
言いたいことが言い合える、気を遣わない、でもただの馴れ合いではないとかだろうか。。
おそらく、答えはないけど(それぞれが思うものは違うので)
お互いに言わんとすることは分かるみたいなのは共通であるのかな。
だからといって、
相手を理解するために、自分が相手になろうとする必要はないし、
また相手を自分のようにさせる必要もないと。
原則から入るのではない 直観から入る
これは個人の見解ではあるけれど、ルールや原則だけの形式だけを取り入れて「やった感」を出すのではなく、
そのルールや原則が作り上げられるには、そこに至るまでの直観(チームでの共感)があってこそ だと思う。
「スクラムとかアジャイルってなんかいいらしいよ」のノリで真似してみたら上手くいかない、みたいな話が典型的かなと
なので、ルールや原則といったものは、フィードバックを繰り返してチームなりのアップデートやアレンジしていかなければならない。
相手の状況はコントロールできない
『「わからない」と共存するチーム May the CHAOS be with team / Takao Oyobe』
大前提、相手の状況をコントロールすることはできない。
コントロールできないものをコントロールしようとしないみたいな話はよく聞く話
わかりあえない前提で、知ろうとする感覚に近い。
そのためには継続的な対話が必要になってくる。
おまけに ソフトウェア開発は “わからないこと” だらけ。
“わかる” / “わからない” の他に “未知のわからない” が存在する。
(未知なので、わかるかわからないかも “わからない” ってやつ)
例えば、現場のエンジニアに対して「これってどれくらいでできる?」という質問
本人からしたら「たぶんこれくらいだろうな」っていう “わかる” 部分と、
「ここはやってみないと」っていう “わからない” 部分から導き出した見積もりをする。
でも、いざ進めてみると “未知のわからない” が顕在化して、“わからない” が増えたりする。
当初の見積もりとズレが生まれる..
(まあこれは、自分がこれまで現場で散々繰り返してきた話なんだけどw)
“わからない” を “わかる” にするのは比較的簡単で(調べるなりやってみればいいので)
むしろ “未知のわからない” に気づいて柔軟に対応していくことが大事。と捉えた。
話を戻して、例として見積もりの話をあげたけど、対話においてもそうで
“わからない” とどうやって共存していくのか。
きっと、無意識のうちにやってることなんだろうけれど、共存できていないとするとかなり意識的に取り組まないとなあと。
参加してみて
最初の動機でも述べたように、
あわよくば、特効薬てきなTIPSが得られるんじゃないか?みたいな期待はあったが、
形式だけ真似しても仕方がないなと感じた。
というのも、それがチームにとって適切なのかどうかは分からないというのと、
あくまで、そういった原則・ルールができあがったのは、チームでの共感があってからこそと思ってるから。
なので、導入として形から入ってみるのはアリだと思う。ただし、アップデート・アレンジは継続的にしていく。
弊社の場合、普段、仕事をしてて「スクラム」はあまり耳にしないけど、
阿吽の呼吸で、暗黙知の共有がなされた上で、チーム・組織の独自のルールがあったりするんじゃないかな?などと思ったのでした。
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