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社長の電子申告

プログラマーのあっきーです。
2022年、法人を設立し代表取締役に就任。会計ソフトを利用する以外は全て自身で事務仕事を行っています。

マイナンバーカードが保険証として利用できたり、将来的には免許証としての役割も果たすようになるようです。また、確定申告もカードリーダライタを買わずとも、スマホ1台で完結するようになりました。
さて、会社経営者側はどうでしょうか。2023年現在の電子申告のリアルを少し紹介しますので、最後まで読んでいただけますと幸いです。

なぜ社長が事務仕事も?

将来的には外部委託、そして社内に専用の部署を作ることを計画していますが、まずは経験として自身で事務的なことも行っています。ビジネススキルが不足している私にとっては、大変なことも多いですが、困難を乗り越える体験が多く、非常に刺激的で好きです。

法務局でもらった整理番号表
法務局にて

会社設立直後は電子申告をあえて行わず、法務局・税務署・都税事務所・区役所などに実際に出向いて紙媒体で書類の提出・手続きを行っていました。このような場所とは無縁の関係だった私としては、とても良い経験になりました。

一通り紙での手続きを経験したということで、今回は電子申告にもチャレンジしてみました。

電子申告は便利なのか

電子申告自体は便利です。電子申告ソフトに書類の作成機能もあるので、書類の作成・提出がパソコンの前で完結します。
しかし、電子申告ソフトに関する知識が必要になったり、ソフト自体の完成度に難がある点などを含めると紙での提出の方が安心だという場面もあります。

会社員の方は日頃どのような税金を収めているかご存知でしょうか。所得税などの国税と住民税などの地方税があります。ちなみに、身近な消費税は国税ですね。
このように、収め先が2箇所に分かれている関係で電子申告ソフトも2つに分かれています。大人の事情というやつです。

まず、確定申告などでご存じの方も多いかと思いますが、e-Tax があります。これは国税に関する処理が可能で、個人・法人どちらとも同じソフトを利用することになります。
このように、個人の方も触れることが多いためなのか、ブラウザ完結・スマホ完結などシステムのアップデートが進んでいます

次に、地方税に関する処理は、e-LTAX を利用します。local の「L」を e-Tax に付け加えた名前になっていることからも分かるように、地方版の e-Tax です。
e-Tax に比べると利用したことのある人は少ないかもしれません。

Windows OS 必須

e-Tax はブラウザ版でも可能な法人手続きが増えてきましたが、e-LTAX はインストール版必須の法人手続きが殆どです。そして、e-Tax, e-LTAX 共に macOS 版のソフトウェア(インストール版)を提供していません。

日頃は iOS エンジニアとして仕事をしていますので、macOS を利用していますが、こういった事務仕事のためだけに Windows マシンを購入・利用しています。このような利用方法におけるマシン選びポイントは以下の3点です。

  • スペックは最低限でOK

  • OS バージョンは最新版

  • フリーソフトがプリインストールされている格安モデルは避ける

e-Tax, e-LTAX 共に比較的軽量なソフトウェアなので、それ以外の目的で利用しないのであれば記憶装置・CPU・メモリ・モニタ・バッテリなど最低限のもので構いません。会社の機密情報を扱うことになりますので、セキュリティ的にそれ以外の作業は行うべきではありません。

e-Tax, e-LTAX 共に利用できる OS バージョンが厳密に指定されており、e-LTAX はソフトウェアダウンロードの段階でバージョンチェックが走るくらい厳密です。Microsoft によるサポート対象である最新のものを購入しましょう。

最後にブランドです。格安モデルは「Microsoft Office 互換の◯◯搭載」などのラベルが貼られていることが多いです。場合によってはユーザの情報を外部に転送するなどの悪質なソフトウェアをプリインストールされていることもありますので、避けるようにしましょう。

電子申告してみて

今回行った電子申告は以下の3つです。

どれもかなり苦戦しましたが、最終的には全体的な操作方法を理解することができました。
操作方法が難しく感じる要因の一つに、様々な人が利用できるように作られている点があげられます。大枠で個人と法人、法人の中でも設立1年未満なのかなど、様々なパターンに対応するために山のような入力項目があり、利用方法が書かれた PDF も膨大なページ数になっています。

ポイントとしては、余裕を持って作業を開始することです。
今回私も利用しましたが、電話によるサポートを受けることも可能で、これが締切日付近では非常に混雑するのです。また、土日は利用できないなどの制約もあるため、注意が必要です。


最後までお読みいただきありがとうございます!

今まで勤めてきた会社でも、このような事務仕事をしてくださっている方がいたのだと考えると、感謝しかないなと実感する日々です。
皆さん大好きな確定申告もまもなくスタートしますね(にっこり)。一緒に頑張りましょう!

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