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読書の遍歴を整理してみる(教員になってから〜20代・震災前編)

大学生編は、このマガジンの中に入っているので、そこからたどるといいですよ。
今回は前半実用書の話、後半小説とかの話です。

1 実用書のお世話になりまくる時代

社会人になって最初にぶちあたったのが「何をしたらいいかわからない」という至極まっとうかつ、「だったら聞けよ!」事案である。
教育大を出たものの、まったく教員の親戚とか知り合いとかがいなかったあきやまは、ほんと何をすればいいのかわからなかった。
特に校務分掌汗

で、実用書とかライフハック本とかを読み漁ったのが当時。
ほんとにそういう本に助けられた。小山龍介さんのやつとか、美崎栄一郎さんのとか…。

でも、あるとき(覚えてないけど)を境にパタッと読まなくなった。(上に挙げた二人の本は別ね)
そっちはある程度、あくまである程度「目処がつく」という状態になったということが大きいのかもしれない。

特に公立2校目(大規模校)時代は「まわりを見て、まわりのことを考えて行動しなさい」ということを叩き込まれた時期。文書仕事はある程度できてるから、それで周りを助ける(?)ことができるようになったのがこの時期だねぇ。24とか25とか。


2 読む教育書も実用の時代だったね。(ここ、がっこうのせんせーしかわからないかも)

25,26あたりまでは、算数の本と向山洋一をいっぱい読んだ。
初任研のときに「自分が得意だと言える教科をまずはつくりなさい」と言われて、それ以来ずーっと算数の研究を続けてた(たぶん当時のブログとかどっかに眠ってる…)。ただ、それだけじゃ立ち行かないと思って、向山洋一の本を読んだ。

技術もそうだけれども、子どもを大切にするというのはどういうことか、教えるべきこと、考えるべきことはなにかとか、そういう教育にかかる概念を学んでたな〜と思う。

だから、同時並行して筑波大学附属小の先生たちの本を読むのが矛盾しているとは思わなかったし、
なんだろ。自分の考えていることを、他者のことばを通して、なんとかかたちにしようとしていた時期なんだろうね。(本とはなれちゃった…)

3 小説のこと

予想はしていたけれども、ほんとに小説を読む時間がなくなったなあ…。本棚をざーっと見てきたけれども、
「ぼくの20代を支えた本はこれです(๑•̀ㅁ•́๑)✧キリッ」ってのは…ないなぁ笑
これまで通り、村上春樹、森博嗣、江國香織を中心に読んでた気がするよ。

でも、村上龍の「愛と幻想のファシズム」を読んだのは、たぶん社会人になってからだと思う。(←余談だけれども、EVANGELIONが好きな人は、ぜひ読みねぇ。あの2人が出てきます。)で、たぶん、そこから沢木耕太郎の「テロルの決算」(小説じゃないけど)に行き(あ、深夜特急のことは後で書きます)、大江健三郎を読むようになったのがこの時期だ!そうだ!そして、講談社文芸文庫に出会ったんだ。

4 大江健三郎のこと

当時、たぶん、たぶん、新潮文庫で「燃えあがる緑の木」全3部が出た時期で、それが読みたいと思ったのが最初だと思うのです。
ただ、事前に調べると、そのためには、「M/Tと森のフシギの物語」を読んで、「同時代ゲーム」を読んで…みたいなのが必要なことがあり…。でも当時は「分厚い本」が好きだったから(京極夏彦しかり)、嫌ではなかった。で、あんまり内容がわからなかった…。読み返そう。

で、当時「万延元年のフットボール」を出したのが、講談社文芸文庫。
これが、高い!1,000円を超える文庫本…。でもブックデザインがすてきで好きだった。大江健三郎、江藤淳、古井由吉、埴谷雄高あたりは、講談社文芸文庫のおかげで出会えたのだと思ってる。

5 「深夜特急」〜旅行文学との出会い

沢木耕太郎の「深夜特急」に出会ったのは、ミスチルの「es」という本で、ギターの田原さんが読んでいたと書いてあった時。
この時期に読み始めたのに、まだ読み終わってないという…ハマり続けている一冊(6冊だけど…)だなぁ。

6 ブックデザインがしたかった

講談社文庫で京極夏彦さんの本を読むと、なんか変な感じがしてて…。でよくよく調べてみると、フォントとかもちょっと違うし、文章がページをまたがないよう、自分で組版(?)してるというお話だった。
へー、自分もやってみたい!といろいろ調べた笑
当時は、AdobeのInDesignが出たばっかりで、QuarkXpressがメジャーな組版のソフトだった(懐かしい)

7 「涼宮ハルヒの憂鬱」〜ライトノベルのこと

ちょうど、ニコニコ動画とかが出始めたのがこの時期。で、「涼宮ハルヒの憂鬱」を見て、すげぇ!と思い、「それが本で読めるなんてお得じゃないか!」と既刊を買いまくった。
今でも覚えているけど、青森の弘前で算数の研修会があって(当時は新幹線、八戸止まりでした)仙台駅で憂鬱と溜息と退屈を買って、青森駅で(読み終わったから)消失を買って、弘前の紀伊國屋書店(ホテルの向かいだった)で、暴走を買って…とある意味暴走してた…。
ここから「ラノベっていいもんだなぁ」と思って読み始めたんだよね。「神様のメモ帳」とか「キノの旅」とか…。

〜つづく

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