眼科に行く。眼鏡を作る。
あるとき、ふと気づくと、書類と顔との距離を調整するようになった。
あるとき、ふと気づくと、文庫本の文字がぼやけて見えるようになった。
あるとき、ふと気づいた。これは、老眼と呼ばれるものではないかと…。
友人曰く、「それは、遠視じゃないの?」と。
また別の友人(多数)曰く、
「ほら、裸眼視力がいい人ほど、早く老眼になるっていうでしょ!」と。
とはいえ、日常生活にはそんなに困っていなかった。
仕事柄、そんなに近くばかり見ているわけではないのは救いだと思った。
本を読むのがちょっと億劫だなーと思ったくらいで…。
そんなわたしが発想をかえたことばがある。
「リーディンググラス」
手元を見るのが苦手になってきたあなたへ!というアナウンス。これはぴったりだということで、グーグル先生にきいてみた。
みなさんもぜひやってみてほしい。Googleで「リーディンググラス」と検索すると、そこに出てくる衝撃的な文字「老眼鏡」
あ、そういうことかー・・・・
せっかくだから、ちょっと調べてみようと思った。
そこから、旅が始まった。
わたしと、遠視と老眼鏡。
そもそも、遠視と老眼は、現象として、大きく変わることはない。
遠くは見えるのに、近くのものが見えにくいのだ。
加齢によるものが老眼で、そうでないものが遠視、くらいに思っていた。
こちらも調べてみると、どうやらそうではないらしい。
遠視…屈折の異常でピントが合わない。
老眼…「加齢に伴って」水晶体(目のレンズ)を調整する力が減少する
なるほどなるほど。
どっちにしても矯正することでよくなるんだなと。
じゃあ、矯正のためのものって、老眼鏡と「ハズ○ルーペ」が思いつくけど、違いってなんなんだろう?
老眼鏡…対象へのピントを合わせるのを助けてくれる。
ハズキルーペ…拡大鏡。文字を大きく見せてくれる。
ふむふむ。
じゃあ、自分がつけたほうがいいのはどっちなんだろう?
実は、昔からメガネへのあこがれがあった。インテリそうに見えるでしょ?(←やっすい思い込み)
というわけで、とりあえず市販の老眼鏡…じゃなくて…リーディンググラスを買うことにした。
まだまだ自分は若いんだ!と気持ちを奮い立たせる。
はじめての老眼鏡
はじめての老眼鏡は、某密林書店でこちらを購入した。
(たしかもうちょい安かった…。)
劇的だった!
こんなに、ものの見え方って変わるんだ!!
こんなに近づけていいんだ!!!
とってもうれしかった。
それ以来読書のおともとして、常に持ち歩いていた。
使えば使うほど、いいものだというのがよくわかった。
老眼鏡という言葉は時としてネガティブな思いを想起させる。
でも、そんなことを打ち消すように、ほんとうに役立ってくれた。
眼科に行ってみよう。
使い始めて半年。
すっかり使うことにも慣れたけれど、
そうすると「これは度があっているのだろうか?」という疑問がでてきた…。
ネットの情報を見ると、眼科に行ってみるといいよ〜ということ。
というわけで、眼科に行くことにした。
老眼鏡の処方箋をかいてもらうために、生まれて初めて、眼科へと出かけた。
行ってみると、思ったより敷居は高くなかった。
受付をして、問診票に症状を書く。
視力検査に案内される。
「これが噂の気球か」
ついったで、「目が悪い人にだけ分かる画像」として、気球の絵があがっていたときがあった。「なんだろう?これ??」という疑問を当時はもったものだ。
「じゃあ、視力検査はじめます!」
その瞬間、「あ!これついったで、見たやつだ!!」と納得した。
「じゃあ、気球をみてくださいね〜」「はい、終わりです〜」
何がおこったんだろう?まだ、右とも左とも言ってないよ!?と思った。
あとから調べてみると、これは「オートレフラクトメーター」というものだそうな。一眼レフとかのレフ(レフレックス)と一緒かな?
そのあと、どれくらいの矯正が必要かの視力検査。めがねみたいなものをかけて、それにレンズをあてはめていく。
前半は、いつものランドルト環をつかった、遠視力検査。
後半は、手元のランドルト環をつかった、近視力検査。
遠視力は相変わらずの1.2(うれしい)
近視力はやっぱり矯正してもらうと違うね。
そして、眼圧検査。人間ドックでやったことあるけどめっちゃ苦手。「プシュッッ」と目に空気砲放つやつ。とはいえ、やりたくないとは言えずがんばる。
「はい、まばたきしていいですよー」「いきますよー、せーの、『プシュッッ』」って、丁寧にやってくれたので、なんとかがんばれた。
「眼圧がですね…」
それが終わると、15分くらい矯正用?のメガネをかけて待合室で待つ。
スマホを見たり文庫本を読んだり…。
そうこうしていると、診察室に呼ばれる。
「眼圧の値がちょっと高いですね」
え、どういうこと?
聞くと、網膜・視神経への負担が多くなり、視野が狭くなるかもしれないとのこと。
ちなみに眼圧ってなに?ってChatGPTに聞いてみたら、こう教えてくれた。
そんなつもりできていなかったので寝耳に水。だいぶ驚いた。
その後、レントゲン的なものを撮って確認。
ストレスで高くなることが多いらしい。ベリー系がいいよというアドバイス。
来月また受診することに。
そして眼鏡屋さんへ
処方箋をいただき、いざ眼鏡屋さんへ!!
いっぱいフレームがある、近隣のJINSへ!
「どれでもかけてお試しくださいね!」
と店員さんがおっしゃってくださったので、いろいろ試してみる。
なかに、「チタンフレーム」というのがあった。
持ってみてその軽さに驚いた!
(驚くことの連続)
フレームも細くてあまり目立たない。
今まで自分は、フレームが太いほうが似合うよと言われてきたのだけれども、自分では細フレームがいいなと思った。インテリそうに見えるので。
というわけで、買ったのが上の写真のもの。
けっこうお気に入り。そして、処方箋いただいただけあって、しっくりくる。
しばらくは、このこをお供にして読書を楽しみたい。
そんなことを思った。
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