学生支援緊急給付金の枠が明らかに少ない

タイトルの通り、学生支援緊急給付金の予算に対して大学の枠が明らかに少ないです。
まず、この学生支援緊急給付金は何かと言うと、新型コロナウィルスの影響で減収した学生に対して補償するためのものです。
国内の大学等に在籍している人が対象で、選考が必要な場合はさらに条件が課されています。
文部科学省からの発表では対象者は約43万人、予算額は531億円とのことです。
住民税非課税世帯に対しては20万円、その他は10万円が支給されるので、文部科学省は対象者の約2割に20万円、約8割に10万円配ると考えているようです。
(「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』: https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00686.html )

大学毎にどのように枠が設定されているかは明らかになっていないのですが、放送大学のHPには推薦上限が記載されておりました。
  〔参考〕
  1次募集 推薦上限額 1,200,000円
  2次募集 推薦上限額   200,000円
   https://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/2020/kyufu2.html

放送大学の学生は現在約8.2万人いますが、この上限額では7人から14人、すなわち最大0.02%の学生にしか給付金が配れません。日本の大学の数は782校あり、在学者数は約291万人います。

 (平成30年度学校基本調査:https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/12/25/1407449_1.pdf )

在籍数に応じて上限が決められているとすると、291万人の0.02%、すなわち約582人に約5820万円しか配られません。

日本大学で7.5万人、次に多い早稲田大学で5.1万人、国立で最大の大阪大学で2.4万人です。放送大学の8.2万人はこれらの大学よりも明らかに多いですが、このように少ない予算しか割り振られていません。

通信制の大学は対象ではないのであれば、放送大学の予算が少ないのはわかりますが、学生支援緊急給付金の名目は新型コロナウィルスによる経済的な影響を受けた学生に対しての補償であるため放送大学も適切に予算が割り振られるべきだと考えられます。

そして、日経新聞の報道では現在24万人に学生支援緊急給付金が配られているようですが、全大学生の10人に1人が受け取っている計算になります。本当にそうなのか疑わしいですが。

以上の事から、学生の在籍数に関係ない配分で大学毎の給付金の推薦上限額が決まっている、もしくは531億円の予算や24万人に振り込まれた等の数字が嘘で水増しされていると考えられます。

私は住民税非課税世帯であり、学生支援緊急給付金に申請しましたが1次募集ではいただけませんでした。放送大学の推薦上限額を見る限り2次募集の予算は1次よりも圧倒的に少ないため2次募集も厳しいと思われます。

最後に、経済的に困窮している学生にお金が配られる事を切に願っています。

※追記:放送大学の学生数を入学者数と間違えて記載していたので修正しました(2020/7/24)