鶏口となるも、牛後となるなかれ
【鶏口牛後】
大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。
最近、この言葉を痛感しております。
大手企業や大きい組織は、取引先や扱う仕事も大きいですが、その一方、その大手企業に入る時点で大変ですし、実力のあるライバルもごろごろいます。その中で、トップになって大きい仕事を扱うのは、なかなか至難です。
私の業種で言えば、人気のラノベ作家さんや実績の高いシナリオライターさんが所属しているような大手のシナリオ制作会社さんなら、まず秋月大河には、大きな仕事の機会は回ってこないでしょう。
そもそも業務委託契約を結ぶ外部ライターさんには、よほどのことがない限り、大きな仕事は回ってきません。
それも当然のことで、シナリオ制作会社社内のライターさんたちがまずは大きな仕事を取って、外部ライターさんには自分たちが手に負えない案件が回ってくるのです。
けれども、むつきさんが代表を務めるピナクルに立ち上げから所属することで主戦力として活動することができています。
それこそゲームのメインシナリオ、声優さんの収録現場の立ち会い、公式小説の執筆なども任されています。さらには、元請けになったことで、収入も上がっていますし、名前が出る仕事もあります。
もちろん大手企業に入ることには意味はあります。
そこで、大手企業や一流がどんな風に仕事をしているのかを知ることで、自分の勉強になることができます。
秋月大河もラノベ界の大手である電撃文庫から１冊でも本を出版したことにより、確かにクライアントへの信頼感が上がっています。
また、テレビアニメ化もしたアサルトリリィに参加させてもらったことで、知名度を上げ、少しずつご指名でお仕事をいただけるようになりました。
けれども、前述したように、実力が高い人たちが多くいる中では、なかなか自分にチャンスは回ってきません。
私はいろいろなシナリオ制作会社さんと個人で業務委託契約をしていますが、定期的にお仕事をくださったのはわずか一社だけです。
また、人気のラノベ作家さんやシナリオライターさんが所属する会社さん数社にも業務委託契約の応募をしましたが、不採用になった経験もあります。
けれども、ピナクルでは主戦力として、いろんな仕事を担当していますし、収入もやりがいもアップしました。
自分の実績となる案件も今後増えていく予定です。
ピナクルはまだまだ小さいシナリオスタジオではありますが、それだけにすぐに主戦力になることができます。
また、今後大きく伸びる可能性を秘めています。
若い人はつい華々しい実績がある大手企業に憧れて、そこを志します。
確かに大手企業に入ることで一流について学ぶことはできると思いますし、それは今後仕事をする上で大きく役に立ちます。
けれども、何度も言うように大きい企業ほどライバルも多く、なかなか自分のやりたい仕事にありつけない可能性もありますし、自分の裁量で仕事を動かすことができないこともあります。
ならば、独立すれば、（最初は小さな仕事からですが）自分の裁量で仕事ができるし、いろいろなスキルや体験を得ることができます。
そんなわけで、大手を目指すのもよいですが、憧れや知名度だけで仕事の場所を選ぶのではなく、自分の力が発揮できる場所で仕事をした方が幸せなんじゃないか、と最近思うわけです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
■お仕事募集中
ピナクルでは、ゲームシナリオ・ノベライズ・ＡＳＭＲ脚本・朗読劇脚本・ゲーム演出など各種脚本や演出などに対応しておりますので、お気軽にご連絡とご相談くださいませ。
これまでは個人では承ることができなかった案件や大型案件もチーム制作となったことで、より幅広く対応できるようになりました。
ぜひ今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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電撃ホビーウェブにて連載しておりました『アサルトリリィヴンダー 激闘！御台場迎撃戦』が10月26日発売されました。よろしくお願いいたします。
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