【筆力を鍛える問題集】誤用だ! 誤用だ!!(PART 2)

こんにちは、エブリスタで活動中の秋月一成です。

さて、本日は誤用を御用にするパート2の記事を書かせていただきます。ふたたび10問、問題を準備しましたので、ぜひ挑戦してみてください。

では、いきます!


Q1 「やぶさかではない」はどれ?

A. 「やらなきゃいけないからしょうがない」
B. 「めっちゃやりたいです」
C. 「やぶれかぶれではなく真剣です!」



回答)B

解説)喜んで努力を惜しまないことであって、しぶしぶでもやぶれかぶれでもないようです。仕事上、後輩が「はぁ……やぶさかではないですけど……(三点リーダー症候群)」といったらしめたものです。好きなだけ頑張ってもらいましょう。



Q2 「姑息な手段」といえばどれ?

A. 卑怯な手段、あるいはせこい手段
B. その場しのぎの、とりあえず企てた手段
C. しゅうとめと息子がくっついてしまうほどの危ない手段



回答)B

解説)小癪な、と意味を取り違えられる場合が多いらしいですが、正しくは一時しのぎの意味です。美魔女とは無関係ですので姑と息子がくっついたわけではありません。



Q3 「情けは人のためならず」、これは情けをかけていいの?

A. かけていい
B. かけてはダメ
C. 放置プレイが好き



回答)A

解説)他人に情けをかけると、その恩は巡り巡って自分に返ってくるという意味なので、情けはかけていいらしいです。他人にとって良し悪しはお構いなしのようです。



Q4 「失笑」を言い替えるならどれに近い?

A. 吹いた
B. ディスった
C. スベった



回答)A

解説)「失笑」とはこらえきれずに笑っちゃうことらしいです。嘲り笑うことでも笑いが取れない状態でもありません。ちなみにBは逆に言い換えるなら「冷笑」です。



Q5 「酒池肉林」、出てくるのは何?

A. 酒+肉
B. 酒+女
C. 太宰治が好きなもの



回答)A

解説)肉→女と連想しBをチョイスしたあなた、さてはチーレム願望がありますね?(男性の場合) せっかくですから、Cを選んだら人間失格っていうことにしましょうか。B=Cともいえそうです。



Q6 「下世話」といえば?

A. 下ネタ、お下劣ネタ
B. 世間話、とりとめのない話
C. 下の世話



回答)B

解説)俗世の人々が一般によくする話や言葉であって、下ネタやお下劣な話ではないらしいです。



Q7 「断末魔」の使い方で正しいのはどれ?

A. 「断末魔をあげる」
B. 「断末魔の叫びをあげる」
C. 「壇蜜はまったくもって魔性の女である、の略」



回答)B

解説)断末魔とは死の間際のことであって、死の間際にあげる悲鳴ではないので、断末魔をあげるだと説明が足りないそうです。意外と静かだったんですね、断末魔は。逆にCが誰の台詞か気になりますが、これはあくまでフィクションです。



Q8 「なし崩し」ってどういうこと?

A. 着実に進めていうこと
B. 適当に(曖昧に)進めること
C. ふなっしーのポジションを崩しに行くこと。ねばーる君などがそれに該当する



回答)A

解説)不正解Cを選んだあなたはふなっしーに感化されています。ちなみに食べ物は大切にしましょう。



Q9 鼻につく

A. 「飽き飽きでもういやだ」
B. 「あいつは不愉快だ。気に入らない」
C. 「鼻にクリームがついていてめっちゃ可愛い!」



回答)A

解説)物事に飽きて嫌気が差すことであり、Bを選んだ方はおそらく「鼻持ちならないと」勘違いされています。Cの誤用が用いられていた場合、どうしようかと困惑してしまいます。スルーするか、指摘するか、それとも指でふき取るか。



Q10 「役不足」で不足しているのは何?

A. 任務を与えられた人の能力
B. 役目の重要性
C. 手。つまりまだリーチがかけられない状態。イーシャンテンまでをいう。



回答)B

解説)任された人の能力は高いが、仕事の内容が見合っていないという意味らしいです。Aの場合は「力不足」になります。



さて皆様、どのくらいできましたでしょうか。

おそらく普段から物書きをされている皆様でしたら、ほとんど正解できたのではないかと思います。

と、前回お伝えしましたが、正直僕自身は――

「えええエエエェェェeeeeN! 今まで騙されてたー!」

というのが率直な感想で、これらの出題のうち半分くらいは間違えて覚えていました。エッセイのネタにしつつ勉強できるなんて幸いですが、ほんとうに日本語って難解ですね。😱

ちなみにPART1を未読の方はぜひトライされてください!
リンクはこちらです。


参考)ニコニコ大百科「誤用の多い日本語の一覧」・Wikipedia・goo国語辞書・Oxford Languagesなど

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