見出し画像

【AIモデル作り方2】同一人物が新たに作成できる!ファインチューニングのやり方

fal.ai で始めるAIモデルのファインチューニング:手軽に同一人物を生成する

今回は、AIモデルのファインチューニングに焦点を当て、その魅力と具体的な手順をご紹介します。生成AIツール「fal.ai」を活用しより手軽に、そして高品質なAIモデル作成を目指しましょう。

ファインチューニングとは?

ファインチューニングとは、既存のAIモデルをさらに学習させるプロセスです。特定モデルに新しいデータを追加学習させることで、そのモデルを特定のタスクやスタイルに特化させることができます。例えば、同じ人物の様々なシチュエーションを生成したい場合、このファインチューニングが非常に効果的です。

前回までの復習

前回は、AIモデル作成の第一歩として、以下のステップを踏みました。

  1. FLUXでベース素材作成: AIモデルの顔をフェイススワップするためのベースとなる画像を作成。

  2. Midjourneyで輪郭を調整: フラックスで作成した顔の輪郭を基に、ミッドジャーニーで様々な表情を生成。

  3. GoEnhanceでフェイススワップ: 元の顔とミッドジャーニーで生成した画像を組み合わせてフェイススワップ。

これらの手順だけでも、ある程度の同一人物化は可能でしたが、今回はさらに精度を高めるため、ファインチューニングを行います。

fal.ai の魅力

fal.ai の最大の魅力は、様々な生成AIツールを一つのプラットフォームで利用できる点です。さらに、利用した分だけ課金されるシステムのため、無駄なコストを抑えることができます。月額制のサブスクリプションが多い中、この柔軟性は非常に魅力的です。

fal.ai でファインチューニングを試す

今回は、fal.aiのトレーニング機能を使って、AIモデルのファインチューニングに挑戦します。

1. ログインとトレーニング画面へ移動

fal.aiのウェブサイトにアクセスし、ログインしたら、トレーニング画面へ移動します。

2. トレーニングの種類を選ぶ

fal.aiでは、3種類のトレーニング方法が用意されていますが、今回は「FLUXローラファーストトレーニング」を選択します。

3. 学習用画像を用意

前回作成したベース素材画像を、10~20枚程度用意しアップロードします。

4. トリガーワードを設定

このモデルの名前を設定します。 これを設定することで、プロンプト内でそのモデルを呼び出せるようになります。

5. スタイルを特化させるか選択

特定のスタイルを学習させたい場合は、「Is Style」を有効にします。

6. デフォルト設定で開始

その他の設定はデフォルトのまま、「Start」ボタンを押してファインチューニングを開始します。

ファインチューニング結果を確認

ファインチューニングが終わると、結果がトレーニング履歴に表示されます。 今回は、7ドルかかっていたファインチューニングを2ドルほどに抑えることができました。
履歴をクリックして、結果の確認をします。
今回、プロンプトは日本語で試しましたが、反映されず英語に切り替えることで期待する結果になりました。

プロンプトで生成を試す

ファインチューニング後、作成されたモデルを呼び出し、プロンプトで画像を生成してみましょう。 今回は「振袖姿の女性」というプロンプトで試してみましょう。

プロンプト例

A beautiful young woman wearing a traditional Japanese furisode kimono with elegant patterns, standing gracefully in a serene indoor setting. The kimono features intricate floral designs in vibrant colors, and she has her hair styled in a classic Japanese updo with decorative hairpins. The background has a soft and harmonious atmosphere, with natural light streaming through paper sliding doors.

結果は、期待どおり、美しくAIモデルの着物姿の女性を生成することができました。


まとめ

今回のファインチューニングでは、以前のモデルよりもさらに手軽に、そして質の高い画像を生成できることが分かりました。 fal.aiを使えば、誰でも簡単にAIモデルをカスタマイズし、創造性を発揮できるでしょう。
今後はこのAIモデルを使い動画化にも挑戦していきます。ぜひ、今後の動向にもご注目ください。

次回は、今回のファインチューニングで作ったモデルを使って動画を作成していきますので、お楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!