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2022前期を振り返って

プロ4年目を迎えたこの半年はいろいろと自分の中で変化もあり、密度が高くとても充実していた。
それには多分、次の要素が大きい。

・自身初の放送対局に出た事
・関西を中心にプロやアマ、競技麻雀関連の横の繋がりが出来た事
・ツイッターを(ちゃんと)始めた事

ツイッターアカウント自体はRMU入会時に作ったのだが、試合のポイント状況を見るだけ。学生時代をガラケーで過ごし、社会人1年目に爆発的にスマホが普及した世代の私には、SNSで自分が発信するという感覚はまるで無く、ハードルが高かった。
今年のはじめ頃から他団体の選手との繋がりができて、少し意識が変わった。ツイッターには身近な人の試合結果や麻雀に対する想いが溢れており、勝った喜びや負けた悔しさが共有されていた。知り合いの試合結果には興味もあるし、応援したくなる。今までは勝っても負けても自分の中だけで消化していたが、ツイッターを始めてみた。ほぼ試合結果だけの下手なツイートだが、反応をもらい、応援してもらえるのは嬉しい。
無名な自分にとっては、名刺代わりにもなっていると思う。同卓した選手などをフォローし、フォロバしてもらう。名刺交換のようだ。

冒頭あえて「プロ4年目」と書いたが、自分のことをプロと言う事はほとんどない。普段は「RMU入会4年目」とか「プロ団体に選手として所属しています」などと言っている。いくつか理由はあるが、自分がぼんやりと感じていた事を麻雀遊戯王の動画で近藤誠一プロが分かりやすくおっしゃっていた。

参照:https://youtu.be/cveDI51hRU8

自分はこの「競技選手」としての意識が強い。「競技選手」としてのプロ意識は持っているが「お金を稼ぐ」要素は皆無である。むしろ経済的に見れば、自分はこの業界で完全に消費者側の立場。サラリーマンとして全く別の仕事をして、競技麻雀にかかる費用や普段雀荘で遊ぶお金を普通に支払っている。ツイッターをやっていなかったのも、商売的に発信するような事が無いというのも一つの理由だった。
ただ自分としては「競技選手」としての意識でいても、ツイート自体は誰でも見れるわけだし「プロ(麻雀プロ)」の定義も人それぞれ。中には直接の知り合いではないのにフォローしてくれたり、いいねをくれる人もいる。見られる立場として今までとは違う意味でのプロ意識も芽生えつつある。

競技麻雀が楽しくて、真剣に取り組んでいて、本気で勝ちたいと思っている。これ自体は今までとなんら変わりないのだが、意識の変化なのか、はたまた別の要素か単なる偶然か、この半年は少し結果がついてくるようになった。
6月にはスリアロCSで念願の放送対局デビュー、10月8日にも放送対局が控えている(飛翔位戦準決勝、勝てば同日決勝)。
これまでの3年はタイトル戦で惜しいところまでも行けず、タイトル獲得は夢物語だったが、最近は少し具体的にイメージが湧くようになってきた。リーグ戦も自身最高のB2リーグへ昇級。まだ何も成していないので勘違いかもしれないが今までとは違う手応えは感じている。

可能な限り試合に出て、その都度ツイートして振り返る。たまにセットや勉強会を組み、あとは放送対局を見るなど自分で勉強する。打数もある程度大切にしていて、自身の打牌や選択には常に最善を尽くす。麻雀に多くのリソースを割き、当然ながら会社員として時間はそれ以上に費やす。生活の密度が高くないわけがない。歳を重ねるごとに時の流れが早く感じるものだが、競技麻雀を初めてから、特にここ最近はその逆で、半年前に始めたツイッターはもう何年も前からやっている様な感覚だし、3ヶ月前の放送対局は一年くらい前に感じる。

現状プロと言い切る事は出来ないが、強さを認められて結果を出せばそれは紛れもなくプロだと思う。例えばタイトルを獲って試合内容が良ければ、団体のAリーグに所属していたら。
肩書きにこだわりは無いが、麻雀がもっと強くなりたい、大好きな麻雀で認められたい。そんな想いがより強くなり、少しだけそのビジョンが見えた。そんな半年だった。
2022年度後期も密度の濃い時間を過ごし、結果を出して、この半年に感じた手応えは勘違いじゃなかったと言いたい。

2022年10月3日 RMU 秋山ともひさ

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