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#12.「披露宴前半(2)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

披露宴前半(2)


お一人のカット撮影

前回までで、挙式当日のブライズルームから、挙式・ご披露宴入場をしたところまでの撮影のお話をしてきました。
今回は、まずは『ご新郎様ウェルカムスピーチ』と『主賓挨拶』ですが、撮影においては、登壇者(前に出られる人)が会場の皆さんへスピーチをされるという点では、どちらも似た要素があります。
ウェルカムスピーチの場合は、ご新郎様お一人がお話になるケースや、ご新婦様も続けてお話になるケースがあり、こういった場合には、スピーチされている方お一人のカット撮影が、多くの会場でほぼマストになっていると思います。

フォトグラファーの狙い

最近、新人レクチャーでも感じた事なんですが、この「ご新郎様がお話になっている」というワンシーンで、お一人のカットを縦横のアングルをあわせて計30枚も撮影していて、正直その連続縦写真13枚・連続横写真17枚、計30枚を見ても、フォトグラファーの【狙い】が全然わかりませんでした。
今回は、「お話になっているご新郎様」のアップショットと、ある程度被写体が決まっている中での【狙い】というのは、やはり『表情の変化』をとらえるという事ではないでしょうか。
たとえば、30枚の中に『笑っているけど目がちょっと変に閉じている』とか『口が大きく開き過ぎていて、中が見えすぎて写っている』とか、納品するには微妙なカットだとしても、その数枚の画像を見れば、フォトグラファーがご新郎様の『笑顔の瞬間』を撮るために、何度も何度もトライした末の30枚なんだなと思えます。

フォトグラファーに一番大切なこと

残念ながら今回のレクチャーで見た30枚の写真からは、そういった【狙い】も、フォトグラファーの狙いの為のトライも、感じる事ができなかった・・・フォトグラファーとして、明確な【狙い】を持って、その瞬間が来た時にシャッターが押せるのか、これはブライダルに限らず、フォトグラファーには一番と言っていいほど、大切な事のように思っています。

最高に楽しそうなご新婦の笑顔

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