住まなくなった実家、そのままだと負動産ですよ?
身近な友人知人の中にも、意外と空き家を所有している人が多くて驚いています。
1.空き家のお医者さんに相談に来る人の特徴
私は山形県鶴岡市、酒田市、庄内で空家のお医者さんをしています。
空き家を所有していて持て余している方に向けて、空き家の活用や処分の方法などを、所有者様のご希望や空き家のポテンシャルに合わせてご提案をしています。
空き家のお医者さんになってから、意外と身近にいる人からの空き家の相談が多くて、本当に驚いています。
こんなに身近な問題だったんだなって、改めて実感しています。
さて、そんな空き家相談ですが、ご相談を頂く方の多くは、
くらいのかる~いお気持ちでご相談に来られます。
頼っていただけることはとうれしいですが、
とってもうれしいんですが、
お話を進めていく中で、
ご機嫌を損ねられる場合も多くて困っています。
相談に来られる所有者さんのほとんどが、親の家を相続された方でした。
多くはご両親は亡くなられて、親の荷物がそのまま残っている、
つまり、自分が育った家に、ご両親の面影がそのまま残っている空家を、片付けもままならず、所有し続けているというわけです。
稀に、両親が施設に入ったので空き家になったというお話もありますが、それはまた別の機会に。
2.空き家のお医者さんでもどうしようもないこと
それは、「人の心」です。
空き家を所有してお困りの方は、みなさん口を揃えてこうおっしゃいます。
おっしゃるとおりだと思います。
親の「子に対する無償の愛」を感じます。
私も所有者様やそのご家族の皆さんのために力になりたい。
そう考えて、真剣にお悩みを伺っています。
しかし、結論にちかづくにつれ。。。
相談者さんのお顔が曇っていくんです💦
最終的には、
などなど、できない理由を並べて現状維持を選びます。
こうなると、
あれ?お子さんへの無償の愛はどこいった???
って思いますが、あくまでも決めるのは所有者さん。
空き家のお医者さんには「人の心」はどうすることもできません😢
3.空き家を財産だと思っていませんか?そのままだと、負動産ですよ?
ご両親が大切にしていた家屋敷、
先祖代々住み継いできた土地、
自分が生まれ育った思い出が詰まった家
そりゃー大事です。
柱や床の傷の一つ一つにも思い出が詰まっているでしょう。
私も生まれ育った家の特徴的な木目まで思い出せます☺
私の場合は、父が娘のわたしのために家じまいをしてくれて、もう手放してほかのご家族が住んでくれています。
(くわしくはこちらの記事を参照ください。
父の終活「家じまい」娘のためにやってくれました。)
父が若いころに建てた家、私が生まれ育った家は、今住んでいるご家族が大切にしてくれるでしょう。
そして、私や父は家は手放しましたが、「思い出」や「家族への愛」を手放したわけではありません。
あの家で起こった出来事は、いつでも思い出せますし、家族でいつだって共有できるんです。
いまだに、わたしは妹とトイレのドアの木目が怖かった話をして笑いあっています。
対して、まだこのままでいいやって空き家を放置されている方、
(決して否定しているわけではありませんが、)
空き家を所有しているだけで税金を払い続け、
傷みがあれば修繕しなければいけません。
台風や大雪のたびに、実家大丈夫かな?
って心配していませんか?
お近くにお住まいの方、翌日見に行っていませんか?
遠方にお住まいの方は気軽に見に行くこともできず、ストレスになっていませんか?
厳しいようですが、
ただただお金と精神を持ち出し続けなければいけない不動産は、財産ではありません。
こじつけですが、価値を生み出さない空き家は「負動産」と呼んでいます。
あなたより、有効に使ってくれる人に使ってもらった方が、家は生き続けます。
そんなチャンスを探してみませんか?
4.まとめ
あなたの空き家に価値がないと言っているわけではありません。
むしろ、あなたが気づいていない価値が、あなたの空き家には潜んでいるかもしれないと、空き家のお医者さんは思っています。
空き家のお医者さんと、あなたの空き家のポテンシャルを模索してみませんか?
できれば、前向きに😀
空き家のお医者さんは、空き家の価値を最大限にするお手伝いをしています🌸
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