セルフチェックインもどき
山形県鶴岡市にこの夏オープンしたゲストハウスわたうさぎでは、既存のサービスや既存のシステムを極力使わずに、セルフチェックインが出来るしくみを模索しています。
1.東北の旅館業の実態
いうほどわたしは詳しくないのですが、わたしなりに地元の旅館業へリサーチした結果、東北の日本海側での旅館業は大変苦しい実態を抱えていることがわかっています。
旅館業と言っても、いろんな形態、いろんな規模があります。
温泉街の老舗旅館や、駅前にある大きなホテルなども含まれますし、対して、海沿いの漁師がやっている民宿や、最近だと農家体験ができる農泊やわわうさぎのような民泊もちらほらあります。
この地域はホテルは足りないと言われていますが、それは繁忙期のお話で、ごくごく一時的なものです。
対して、閑散期はかなり長くて厳しいと予想しています。
閑散期が厳しいのはみな同じ。
なので、ホテルや旅館も軒並み価格を押さえてきます。
安さが売りの民泊や民宿も太刀打ちできないほどの安値です。
それだけ、客が欲しい。
ということですね。
小さな安宿は価格競争に巻き込まれたら、とたんに経営が成立しない、もしくは労働の対価を回収できないということになります。
そうならないためにも、その分、繁忙期に年間の売上の大半を稼いでおく必要がありますし、もう一つは経費をいかに抑えるかも、とても大事になってくると思います。
特に、固定費。
客数に比例するものはさておき、年間を通して継続的にかかる経費は、直接的に経営を圧迫してきます。
2.経費
経費は大きく分けると2種類。
毎月決まった金額の固定費。
もう一つは、売り上げに比例してかかる変動費です。
固定費として挙げるとすれば
家賃
駐車場代
wi-fi
サイトコントローラー
人件費
防犯設備
スマートロックシステム(セルフチェックインシステム)
変動費は
光熱費
消耗品費
旅行予約サイト手数料
クレカ決済手数料
予約管理委託料
一般的にはこんな感じですか。
ただし、一般的な経費をすべて受け入れていては運営は成立しないのが東北の日本海側!
なんですね~😁
いかに経費を削減し、いかに人件費を抑えるか、この勝負です!
経費を削減したおかげで人手がかかるようでは困りますし、
人手がかからないけど固定費がかかるようでもいけません。
運営がスムーズに進んで、経費も抑えられる、バランスのいいところを模索しています。
なので、スマートロックシステムと、防犯は自作でやってみることにしました。
これがうまくいけば、月に数万円の経費を削減できます。
と、自分で書いていて、悲しくなりますが、
そのくらい、この地域での旅館業の運営は厳しいと予測しています。
まさに、爪に火を点すような経営です😭
ただ、不当に人件費を安く抑えたり、自らの労働力を過少に評価したりして運営を継続していくようでは、意味がありません。
必要なところに経費を使い、必要のないところは省く。
そんな仕組みを創りたいのです。
3.しくみづくり
そもそも、爆発的にお客様を増やすとか、爆発的にベッドの稼働率を上げるというのはとても難しいと考えています。
となるとやはり経費をいかに抑えるか、というところが重要になってくると考えました。
そんな中でも、いかに労働力をかけずにシンプルに運営を成立させるか、これがわたしが追求したかったものです。
なので、わたしは今回のプロジェクトでは、事前の記帳フォーム回収と、セルフチェックインの仕組みを構築しました。
お客様の中には、
あちこちのゲストハウスに泊まっているが、このシステムは初めて。
とおっしゃっていただくこともありました。
そうなんです。
既存のサービスやシステムを使わずに自力で構築した仕組みなんです。
これを使いこなせれば、経費や労力をかけることなく、スムーズなチェックインができるんです!
既定のシステムやサービスを使わずにセルフチェックインが出来るとしたら、素敵じゃないですか?
田舎の民泊にとって、劇的な仕組みだと思います!
いまのところ順調に回っているんですが、いまはまだ完全なセルフチェックインにはしていません。
なぜなら・・・
次回の記事でまとめたいと思いますので、お楽しみに❣
4.まとめ
インバウンド需要で大きな観光地や都会の民泊は大変盛り上がっていると聞きます。
しかし、一年を通して集客し続けられる地域ではない、田舎の民泊はこれと同じような形態で、資金計画で、民泊を始めると、思い通りの収益は得られないかもしれません。
田舎でも成立する、民泊運営の仕組みづくりをしています。
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