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エフェクチュエーター「琴平荘@掛神氏」

界隈では有名な、琴平荘の掛神淳氏をご存じだろうか?
情熱大陸で特集され、2021年宅麵のラーメン大賞にも選ばれた、我が町鶴岡が、世界に誇る有名人である。

普段はほとんど表に出ることのない掛神氏が、今日は地元の若手起業塾でインタビュー形式で講演されると聞き、馳せ参じた次第である。

1.掛神氏といえば

言わずもがな、つぶれかけた旅館の大広間で、閑散期にラーメン屋を開いた伝説の御仁です。

修行にいかず、命がけで自分のラーメン道を突き進んできたと自負されるだけあって、その経歴はとても異色。
ただのラーメン屋の店主ではないのです!

そんな掛神氏の生の声が聴けるなんて・・・
(実は去年も参加したのは内緒😆)

そういうわたしは・・・
インタビュアーの我孫子氏のアシスタントとして、2年連続で参加させていただいたのです。
感謝🙏

そんなわけで、写真も撮り放題でしたので乱用させていただきたく存じます😆

インタビュアーの我孫子氏と、件の掛神氏は実は幼なじみ。
以下の写真のおふたりの距離感を見ればお判りでしょう。
距離ちかっ😆

我孫子氏のインタビューであれば。。。
ということで、掛神氏はこのオファーを受けたとか受けないとか。
さて、今日はどんなお話が聞けるのでしょうか😊

2.エフェクチュエーター@かけがみあつし

いまとなっては全国からファンが集まる人気店の「琴平荘」ですが、はじめからそうではありません。

昭和40年(1965)に掛神氏のおばあさまが簡易宿所「琴平荘」をオープンしたことから始まりました。
日本海の海辺に面した琴平荘は夏は大盛況だったことでしょう。
しかし、東北の冬は雪も深く、海辺の宿は閑散期となり、その賑わいの影もなくなります。

そんななか、掛神氏は平成14年11月(2002)、閑散期対策として琴平荘の大広間を活用して始めたのが、「中華そば琴平荘」でした。

ラーメン屋さんと言えば、有名店で下働きをし、のれん分けしてもらうのが開業のセオリーですが、掛神氏は一味違います。

すべて、独学。
すべて、自己流。
命がけでラーメンを作った”つわもの”です。

本当はこのあたりのことはウィキペディアに説明してほしかったのですが、なぜかwikiには「琴平荘」も「掛神淳氏」も見当たらなく、最低限の説明はわたしが書いておこうと思った次第です。

ご存知の方は読み飛ばしてください💦

掛神氏は、他のなにでもなく、「ラーメン」を選んだそうです。
理由は、「ラーメンが好き」だから😆
それ以上でもそれ以下でもありません!

そして、旅館の設備を使って、出来る限り特別な出費をせず、製麺機1台だけ買って、ラーメン店をオープンしたそう。

このあたり、エフェクチュエーターのかほりがプンプンしますね。

そうして始めたラーメン屋ですが、
最初はお客さんが全く来なかったそうです。
いまの琴平荘からは想像もつきませんよね?

行ったことがある人ならわかると思いますが、
正直なところ、ラーメン店を始めるには大変不利な立地と言いますか・・・
まして冬期間の日本海は、地元の人でも用事が無ければ絶対行かない地域です。

開店当初、客入りが悪い日は18食しか売れない日もあったそうです。
(忘れもしない!とおっしゃっていました😖)

それが、わずか2か月後、H15年1月(2003)には、初めて1日100食を超え、
(これもまた、忘れもしない!とおっしゃっていました😆)
いまでは毎日500食を超える人気店にまでなっています。


この2か月の間に何があったのか、気になりますよね~
これもこの起業塾の肝。
わたしからはお話しできません😆ごめんなさい!


そして、現在でもその人気はとどまることを知らず、朝8時から整理券を発券し、それでも3時間待ちの行列になることもしばしばあるそうです😱

現在は旅館業は廃業し、ラーメン店のみを運営されていますが、いまもなお、冬期間のみの期間限定営業をされており、夏の期間は全国のラーメン店を食べ歩き、独自のマーケティングを行っているそう。

講演の中ではこのあたりもかなり詳しくお話されていましたが、わたしがここに書いていいものではないので割愛させていただきます💦


そして、
旅館を廃業されたいま、通年でのラーメンの提供を熱望される中、どうしてもお休みを取らなければならない理由があったんです。


お客様の”舌”の一歩先を行く

つまり、日々変わっていく人気の味を模索し、柔軟に味を変えているのだそう。

常連客でさえ気づかないレベルで、
しかも、
常連客にさえ飽きさせないレベルで❣

このために、時間が必要なのだそうです。
こういわれたらぐうの音もでませんね😆

きっと、この時間があるから、愛され続けるラーメンを提供できるのでしょう。

修行に出ていない、掛神氏だからこそ、自分の舌で、感覚で、マーケティングをし続ける必要があるようです。

信じられるのは、自分。
命がけでラーメンを作ってきた掛神氏だからこその説得力。
ですよね。

本当はもっともっと書きたいことがあるのですが、勝手にわたしが記事にするのも憚られるので、ぜひ来年の若手起業塾にご参加いただきたいです✨

🤔なにものにも縛られない自由な発想で商品づくりに取り組めるのも、修行に行っていないからに違いないですし、これまでの選択も、どれもこれもご自身がコントロールできる範囲で行ってきている、まさに天性のエフェクチュエーターだと、感じました。

これが計算でやっていたら・・・神です👼

3.まとめ

さいごに、ひとことだけ、心に残った言葉があったので紹介させていただきます。


変えるのはコワイ。
変えないのはもっとコワイ。

掛神敦@琴平荘

これは真理ですよね。

掛神氏ほどの御仁でもコワイことがあるんだと知って、少し安心したのも事実です。
現状維持って気持ちいいですけど、本当はとてもコワイものだということですね。

時代に取り残されないように、少しづつでも変わり続けないと。
と、気持ちを引き締めたところで、今日のところはここまでにします。

今日はおいしいお酒が飲めそうです🍷



琴平荘 〜中華そば処〜

まだ行ったことない人はぜひ、食べに行ってね~💕
ちなみに、わたしは毎年、年越しセット(つけ麺)を購入しています😉
絶品✨

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