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悪友



街灯の下 
一本道を
僕達はジャケットを振り回して走った
憂鬱の浮輪から手を離せばゆれるゴミ箱の群れ
まわる一時停止の標識
ぼやけるパンジーの花壇
北極星からラム酒が香り
笑い合う声は永遠の遠吠えだった

この空席に今は何を置こう

汽笛と波が広がる水平線
爪先や目は面影に吸い込まれて
耳をすませても
かき分けても
肋骨のすきまに
しみるのは海風
飲みかけのボトルに
声も響かぬまま
夕闇にただ影を溶かして

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