「私の光」の解説のような
一文目の、つよい腕は、
他人の腕ではありません。
わたし自身の腕のことです。
たぶん、やろうとすればなかなかに根性をもって、
覚悟を決めて、
ひとつやり通すことはできるのじゃないか、
と信じている腕です。
それに耳をつけて、
自分の心臓が押し返す感触だけに耳を塞いでもらう。
そんな一連目。
【つよい腕に
耳をくっつけ
私だったよ
私だから
つめたい瞼
ふるえる影
私だったの
私だったら
つまんだ頬で
指をぬくめて
輪は弾かれて
静かは終わる
通貨になった身
望みあれ と
胸のひかりを
撒き散らかす】
私だったよ。私だから。
(私だったから、こういう結果になったのよね)
(私だからこそ、この結果を裏切らずにいられるでしょう)
私だったの。私だったら。
(この結果に自分を放り込んだのは、私だったの)
(私だったらここを泳ぎきることができると思いたかったの)
上のは例文?です。
なんとでも読めるよな、という。
私の胸にある光はどうしてきれいなだけであるはずがない。
それでもこの光で道を照らし、
未知を歩いて行くことを選んでいきたい。
そんな詩です。
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