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「こもる物語」の解説のような

私の中の、
好きなものの基準はなんだろう、
と考えた時に、
ふっと浮かんだのが

「物語があるかどうか」

でした。
最悪なやつの中に埋もれるうつくしい物語があれば、
私はそれを好きにならずにはいられないだろうなと思います。

【いつだって 物語に惹かれる
 どれだけ魅力的な物語を編んで生きるのか

 それがきっと
 死の穴に落ちるときの速度を決定する】


はっきりと、
くっきりと、
手に触れるくらいの物語を内に抱えたひとは、
きっと心残りがあったとしても、
あっさりと物語に吸い込まれて息を引き取ってしまうような気がします。

速度を上げて死を通り過ぎていく。
そこに物語の構造の頑丈さがある気がする。

そんな詩です。

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