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借りてきた絵本の感想 4月20日
図書館で借りてきた絵本の感想です。
『花のすきな おおかみ』
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きむらゆういち 文 葉祥明 絵
花のすきな狼の女の子のウルと、同じように花のすきな狼の男の子ルーフのお話。狼と花と聞くと『WOLF'S RAIN』というアニメを思い出します。
親和性の深いふたつなんですかね。
この絵本のなかで花という共通項で通じ合った狼同士は、
互いを必要な存在としていきますが、花の少なくなる冬をつまらないといったウルのためにルーフはとある計画を立てます。しかし花が好きなんておかしいと二頭をいじめてくる狼のグループがあり、事件が起きてしまいます。
イジメといっていいのか分からないくらいのことをするんですが、
狼同士だから許されることなのかな。
絵はとってもやさしくて和みます。ラストのあたりの眼を見張った顔のウルの顔が好きです。
『ふしぎな月』
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富安陽子 文 吉田尚令 絵
ふしぎな月がのぼると、草木のあいだの虫たちは妖精にかわり、
海の魚たちは深い夜の中を泳ぎまわりだす。
そして赤ちゃんたちはぷかりぷかりと浮かび上がり、飛び回りだします。
はじまりのことばがとても美しくて、絵の雰囲気も相まってぐっと世界に引き込まれます。全体的に深い青が占めていますが、だからこそ月のまんまるく浮かぶようなほんのり黄色が目に輝くように映ります。
月が見ていてくれるから大丈夫。
そんなふうに眠れない夜に言い聞かせて見上げた月を思い出しました。
『ナヌーク』
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二コラ・デイビズ 文 ゲイリー・ブライズ 絵 松田素子 訳
ホッキョクグマ。北の民のなかで«ナヌーク»と呼ばれる北極の熊。
その生き方を描いた絵本。
北極熊の毛並みのうつくしさが感じられるくらい緻密な絵で、文章より絵を眺めてた時間の方がながかったです。
我が家は白熊びいきなのですが、生態なんかはよく知らないな、と子供たちと読もうと借りてきたのですが、私が一番読みました。
厳しい環境で生きていく姿は、単純に美しいです。
その命の鮮やかさがいつまでも残り続けてほしい。そんな気持ちになる絵本でした。
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