「たいする」と「くさはら」と「こころとせかい」の解説のような
さて、どうしてこの三つの詩を一緒に解説のようなことをしようとおもったのかといいますと、
この三つは詩学舎での待ち時間に続けざまに書いた詩だったからです。
私は本当に、
書こうかなぁ、
と思ったら書き始めてしまうので、
あとは詩が満足するまで書いています。
「たいあい」
というのは、
対する愛とか、
体にもつ愛とか、
考えていての造語です。
こちらのまだ明るさの残る草の腹に鼻先を摺り寄せる。
そうして青臭い今にどうしても牙を立ててしまう。
そういう心情のような詩、かと思うのです。
平仮名をかためていく詩が好きです。
それでも柔らかで、
ちょっと
ひとつきつすると崩れてしまう砂の城。
でもその柔らかさでいいのです。
最後の一文が地面に叩きつけられるような衝撃が伝わればいいな、
と思う詩です。
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