見出し画像

「私の詩」の解説のような

どうして「私の中の詩」と「私の詩」とふたつ書いているのだろうなぁ、
と考えながら打ち直していました。

考えましたが、
明確な考えが出来るまえにアップ。


【私の中の詩
 たましいのスケッチだと言ったり
 窓枠で切り取った世界の一瞬だと言ったり
 私の鼓動をうつしたものと言ったり
 口の端に上った音だったり

 それはつまり本体よりも本体らしい顔をした
 つまみ食いの一口
 私を語らず
 私の語りたいもので描かれた
 私の細胞に触った光と影だ

 私の詩を抱いて
 私は眠り 起き
 あなたに会い あなたを去る
 何度も振り返りながら

 私の詩が花だったなら
 大きな大きな花束をおくった
 いや そうじゃなくて
 あなあの踏みしめる一面を彩っただろう

 私の詩
 手紙には成れなかった一文
 名前を貰う前に泡へと生まれ変わる
 それにそっと 生者の仮面をつけたもの】


4連目の「あなたの踏みしめる一面を」
というのを「一面」ではなく「大地」にしようかとも考えたのですが、
大地だと大きすぎるなぁと思い直し、
「一面」にしました。

自身の書く詩は、
「あなた」への手紙のようなものなのです、という詩です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?