見出し画像

初夢の覚書

女性と公衆浴場に行った帰り
施設の人に出口で呼び止められる
新しい施設を見学してほしいと横道にそれて連れて行かれる
半地下みたいなところに下りた
いくつもの細い通路が伸びたその左右に
洞窟を改造した小部屋のような場所があり、
そこには格子がはまっている
中には疲れた目の、
窶れた、やさぐれた
女性がいる
これは嵌められた、と思った瞬間、いっしょにいた女性の手を引いて走り出す
なんとかその場所から逃れた
何故か海を渡って逃げる
木箱のようなものに乗って、
スライダーの入り口のような場所から漕ぎ出す
うまく急流(なんで急流があるんだか)を抜けて
穏やかな海にでる
、、、
ところで目が覚めた

変な夢だった。と、目が覚めたのが夜中の三時で、常の運動量との違いに
身体がもう起きたらいいんじゃない?と言っている気がした。
夢の中で水が出てきたらひやっとした幼い(三歳とか四歳とかの)記憶が今も鮮明に訪れるのが面白い。
目が覚めたら私はすぐ起き上がり移動する。
二年前に引っ越して、私の本の部屋ができた。
今までは夜中に目が覚めて誰にも会わずに何かしたくなった時、ひたすら朝が来るのを待つしかなかった。だから本当にうれしい。
四つの壁は窓を残して大体本棚、その真ん中に本を読むための椅子と、パソコンの机(座って作業する)がある。棚にはあれやこれや飾ってあってごちゃごちゃ楽しい。昔はなぜかカレンダーを三つ張ったりしていたけど、今は向かい合う壁に一つずつ時計が掛けてある。

起きてからも、一番心に揺れていたのは海の色だった。
急流に、本当に木箱としか言えないものに成人した女二人が身を寄せ合って入り、これ大丈夫なの??と思いながら陸地から離れる瞬間の重たい浮遊感。瞬間流れが運んでくれているように進み、あんまり揺れないけれど横をたぷんたぷん鳴っていた水はとても深い色をしていた。
これはひっくり返ったら死ぬ。そう思って木箱の縁を必死に掴んだ。
後ろに乗っている女のひとも、下を向いて同じような体制だった。
(こういういきなり視点が宙に浮かぶのが夢っぽい、、、)そう思ったあたりで、すごく周りの波が静かになった。
その時みた海は、たぶん風景的には瀬戸内の。何度も子供のころに見た風景。でも色が全く違っていた。外国のリゾートホテルの広告に載っていそうな、旅番組でみんなが行きたがるような、本当に澄んだ色をして、凪いだ海だった。できるならずっと覚えていたいような色だった。

そして、すっと目が覚めた。
あの女の人は誰だったんだろう。いつも私の斜め後ろくらいにいて、顔をはっきり見なかった。髪は暗い茶色で、やわらかに肩を過ぎて波打つ形をしていた。真ん中で分けていたようにおもう。肌は私と大してかわらない、白くも黒くもない。とった手は、細いけれどか弱くはなかった。意思のしっかり通ったものだった。
また夢で会えたらいいのにと思う。

いい夢だった。
夢占いでは凪いだ海、美しい海はいいものらしい。
転覆もしなかったし。

今年があの海くらい穏やかなものなら、、、と期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?