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「地平」の解説のようなもの

短い詩です。

頑張れば二行になるくらいの。


「あなたがいるかもしれない
 まだ見ぬ地平を
 私は
 見に行かなくてはいけない」


あなたは、
やっぱり私にとっては特別な“あなた”なのですが、
読みようによっては、
未だに出会えていない友人でも、家族でもいいですよね。

なんて思います。

好きな漫画で、
「子供が遠くへ遠くへ行くのは、
親が世界を愛せるようになんだよ」
というような台詞があるのですが、
私はそれを聞いて物凄く納得しました。
愛で出来ていれば、その世界はつよいから。

“あなた”は、
私が触れられるものではもうないのだけれど、
でももしかしたら、何かが残っているかもしれない。
写真かもしれないし、
いつかふと思い出す思い出かもしれない。
“あなた”が居たから私に残るものが、
私に未だ見つけられずにあるかもしれない。

またはふわっと輪廻転生的なことでもいい。

あなたが居るかもしれない。

そこに私は行かなくてはいけない。
一番親しい地平のイメージは、“明日”です。
それがあなたから一歩確実に遠ざかるかもしれなくても、
いつか出会うあなたのために、
私はそこに行けると思うし、
行かなくてはいけないと思うのです。

あなたがもしも居てくれたなら、
私は必ず会いたいので。

そんな決意のような、
呪文のような、
詩です。
私にとっては、です。

読んでくださった方の、あなたに、
いつか出会えますように。

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