久しぶりに書く

前回の更新はエヴァの映画を見た時だから大体1か月くらい経っていることになる。もうだいぶ暖かくなったが、さっきポストに郵便物を出しに行く際は普通に風が冷たかったので厚手のパーカーを着た。

このパーカーはおれが福岡で虚無をしていた時に、新年になぜか家族で熊本に行くこととなった際に、百貨店で買ったものだ。もちろん働いていなかったので親のお年玉を使って買った。リバーシブルパーカーだが、少し奇抜で合わせにくい。サイズはまぁまだ着れるが、買った当初よりもきつくなっているのでお蔵入りとなっていた。

あの時はお金に困っていなかったのだなと思う。ギャンブルで全額お金をすってもうちに帰ればご飯があって、お風呂がたいてあって、お酒も好きなだけ飲んだ。黒い砂漠というネトゲを一日中やって、クエストをこなして、お金をもらったら煙草を買いに行き、残ったお金をためてたまにギャンブルに行く。そして勝ったら風俗で女の子を抱くことだってできた。

そして、同年代の人たちはおれがそういったことをしている中、就活やらTOEICやら単位取得やら、いろいろ頑張っていた。だから今おれは他の人に白い目で見られる立場にいることになっている。でもそれももう慣れてきた。自分が異質な経歴をもって、異質な雰囲気で、異質な考え方を持っていることを受け入れつつある段階にあると思う。

今は、正直言って苦しい。幸いにもあまり多くはないがこんなおれのことを好いてくれる友人や、恋人とはまだ言えないがそういった関係になるかもしれない人もいる。それでも未来が怖い。借金を抱え、留年をして、もう後戻りができない状態にあることに、時々目を背けたくなる気持ちだ。

おれは物を躊躇なく捨てるタイプだと思っていたが、やはり捨てられないものというのは存在していて、昔の恋人がくれたキーケースや、先ほどのパーカーもそうだ。色々な人の愛の証として、色褪せてしまう思い出とともに、それらも劣化はしていくが、捨てられないもの、ある意味呪いであるのかもしれない。

おれは生きていく責任がある。だから生きる。不健康であっても、結果として明日陽がのぼるのが見られればそれでよいのだ。

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