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川柳と初遭遇

 わたしが川柳に本腰を入れはじめたのは、そう、去年(2009年)の7月ごろ。但し、川柳自体に興味を持ったのは、はるか前です。もう7年くらい昔。その時分、「マラソンリーディング」という、短歌朗読の舞台が新宿でありました。わたしは当時、歌人の東直子さんのもとで、ちらほらと短歌を作歌し始めていたんですが、その東さんが短歌朗読の舞台に出演されるということで、観劇に行きました。
 そのときです。川柳の世界から、なかはられいこさんと倉富洋子さんが出演されており、川柳という文体を生で味わう機会に恵まれたのでした。驚いたのなんの。短歌より14音足りないにもかかわらず、何と奥行きのある文芸なんだろうかと。早速、お二人が出されていた『WE ARE!』誌を取り寄せました。『川柳マガジン』も購入しました。
 でも、そのまま柳壇に入って行くことは、ついになかった。どうしてでしょうね。まだ早い気がしたのでしょうか。もし、あのとき川柳を始めていたら、さて・・・・・・。

※一部加筆しました
初出 2010年06月01日ゆうゆう夢工房