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「魔眼の魔女」あとがき1 言いたい放題編

2016年5月24日第1話を投稿してから約4年半、2021年1月5日、「魔眼の魔女」は無事完結を迎えました。

あとがきと称して、私の思い出話をつらつら綴っていこうと思います。


発端

時は2014年10月ごろ、私は来たる大学受験に向けて勉強に励んでいました(アッ歳がバレる)。勉強に飽きてきた私は、[アゲハ]と言う名前のキャラを作ろうと思い至ります。いくつかデザインをかき、「魔眼の魔女」主人公アゲハのデザインが完成しました。

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当時の落描きデザイン案です。数学らしきもののプリントに描いているのがわかりますね。右上のデザインが完成形に最も近いです。一番下のデザインはアゲハの親代わりとなる[カグヤ]のデザインに流用されていますね。


それからもう一人の主人公、[カラス]のデザインです。二つデザインして主人公っぽくない方を選びました。主人公っぽい方は[ツバメ]のデザインに流用です。

その次は十二支の方々。「十二支の動物モチーフで女の子を描こう」のテンションでやりました。本編に登場するデザインの大元はここで決まっていました。多少変更があったくらい。つまりあれは高校時代の私のセンスですよ。えぇ。

それから色々キャラデザをしながら大筋のシナリオを考えていました。シナリオの骨格部分はここで完成(ちなみにまだ受験生ですよここ。勉強しろ)。これに肉付けし続けるスタイル。当時の骨格はそのままで完結まで漕ぎ着けました。ありがたい。

(ちなみに、当時の私は「大体70話くらいにしようかなー」とか思ってました。ジャスト70話とか奇跡か?)


登場人物の名前

魔女側の名前はモチーフになった動植物からこじつけてつけていくスタイル。

人間側の名前、お気づきかもしれませんが全員鳥の名前が入っています。無限択からの名付けを何人も行うのは大変辛い。ので、鳥の名前縛りを行いました(カラスアゲハと言う蝶から主人公の片割れを[カラス]にしたことが始まり)。

以下、鳥NAMEネタバラシ開放

[橘 殻朱] タチバナ カラス(烏)
[四宮 翼芽] シノミヤ ツバメ(燕)
[目白 大輔] メジロ(目白) ダイスケ
[川瀬 美奈] カワセ ミ(川蝉)ナ
[後藤 敬] ゴトウ タカ(鷹)シ
[赤鴨 博] アカガモ(鴨) ハク
[鷺沼 圭] サギ(鷺)ヌマ ケイ
[鵜飼 由彰] ウ(鵜)カイ ヨシアキ
[小鳩 恵] コバト(鳩) メグミ
[鷲縞 長之助] ワシ(鷲)ジマ チョウノスケ
[鶴見 亀寿] ツル(鶴)ミ カメトシ
[橘 継実] タチバナ ツグミ(鶫)
[橘 岬悟] タチバナ ミサゴ(鶚)
[四宮 ひばり] シノミヤ ヒバリ(雲雀)
[四宮 早苗] シノミヤ サナエ(早苗鳥=ホトトギス)

苗字共通の人とかは省きました。まんま鳥の漢字入っている人も省いてよかったですね。書いた後に思いました。
個人的に[川瀬 美奈]のネーミングは気に入っています。二度とできない気がします。こう言うネーミング。

あと海外の方のネーミング
[Derrick G Ostrich] Ostrich(ダチョウ)
[Roman B Owl-Jackson] Owl(フクロウ)

語感だけで決めました。許してください。

名前の話はこんなところでしょうか。創作する方、どんなネーミングしてますか? 


サブタイトル

サブタイトル、特に最初の7話(1~7)と最後の7話(63~69)は拘りました。どういう拘りかと言いますと、こんな感じです。

第1話:「助けて」 第69話:「ありがとう」
第2話:水面下      第68話:波紋の鐘
第3話:大多数     第67話:孤独な者達
第4話:幕開け       第66話:幕切れ
第5話:二人vs二人   第65話:二人vs一人
第6話:起動        第64話:再起動
第7話:魔眼     第63話:”魔眼の魔女”

そうです、なんとなく対応しています。あくまでなんとくなくです。ちなみに上の対応表をこのまま続けていくと、キヌさんの死亡をツバメが確認する第12話:切れ と、復讐を達成する第58話:赦さない が対応したりします。これは完璧な偶然。

鉤括弧「」がついたサブタイトルも私に取っては特別です。鉤括弧サブタイトルは全部で四回ありました。

第1話:「助けて」
第30話:「」
第48話:「任せろ」
第69話:「ありがとう」

これは1話のカラスとアゲハの会話をなんとなく踏襲してます。
アゲハ「助けて」→カラス「」うろたえてまともな返事はできていない→改めてカラス「任せろ」
アゲハ「ありがとう」は69話までお預けになりますが、この会話が「魔眼の魔女」全体を要約していると言っても過言ではないです。

過言ではないですよね……?(不安)


「魔眼の魔女」は夜明けを目指す物語

なんかかっこいい見出しになりましたが、これもなんとなくのイメージの話。第1話のカラーイラストを見てましょう。

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二人の背景は夕焼け。夜の始まりです。
ほぼ最終回である第69話のカラーイラストはこちら。

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二人のバックは朝焼けです(いやわかりづらいな)。
ていうか4年半の画力の成長が見えますねこれ。すごいよ私、頑張った。

話がそれましたね。つまり何が言いたいかと言うと、「魔眼の魔女」は迫りくる夜を乗り越え、共に朝を迎えようとする物語(というイメージ)なわけです。

それを踏まえた上でのエンドロール。21年後は朝のシーンからスタートします(アゲハのとこは描写ありませんが、目白家のシーンは明確に午前中)。それから時間経過していき、最後は満月の見える夜。
何度朝を迎えても、必ず夜はやってきます。アゲハにとって次の「夜」、これをどうやって乗り越えるのか。その答えをもって、エンドロールは幕を閉じます。

これはあくまで私の解釈です。作品が作者の手を離れた以上、その解釈は読み手に委ねられる、と考えるタイプの作者です私。いろんな人がいますよね。

今後しばらく、「魔眼の魔女」についてつらつら綴っていこうと思います。
え、まだあんの? と思ったあなた!

ありますよ!

4年半分ありますよ!

乞うご期待! それでは!

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