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【無料】有馬記念2023 全頭診断と印馬

【レースの特徴】

中山競馬場芝2500m右回り。
非根幹距離レースで、3コーナーの外回りからスタートする。最初のコーナーまでの距離が200mと短く、ここが「有馬記念は外枠不利」と言われる所以である。
計6回もコーナーを回るため位置取りがとても重要で、通してどれだけロスなく最終直線(坂あり)を向かえるかで勝率が変化してくる。

【注目したいデータ(10年分)】

  1. 1番人気の複勝率80%

  2. 「大外枠」の成績不振

  3. 脚質は「先行」有利

  4. 「5歳馬」好成績

  5. 前走「菊花賞」に注目


① 人気データの詳細

1番人気【6.1.1.2】
2番人気【1.1.3.5】
3番人気【1.1.3.5】

2019年有馬記念の1番人気アーモンドアイ9着のデータが含まれています。
香港出走が取り消され、急遽、有馬記念参戦での結果なので、個人的には度外視したいです。
その場合、1番人気への信頼度はさらに上昇するため、下手に逆らわず軸に添えるべきかと思います。
ハイレベルな長距機レースなので、大荒れは少ないです。
不人気馬の好走には、確かな理由が存在していたことが多いので、全頭診断で探っていきたいです。


② 枠データの詳細

1〜4枠が6勝を含む馬券内が16頭
5〜8枠が4勝を含む馬券内が14頭
こういう分け方をすると、成績が内枠に偏っているわけではないことがわかります。
そして、
「有馬記念は外枠不利」の格言のとおり、7〜8枠に関しては勝利はなしとなっております。

7枠【0.1.3.16】
8枠【0.0.1.19】

いかに実力があっても8枠に入ってしまった時点で割引評価せざるを得ないかもしれません。
スルーセブンシーズ
スターズオンアース
実力伯仲の長距離レースにとっては、無視できないデータとなりそうです。


③ 脚質データの詳細

レースの特徴にも書いたとおり、
コーナー回りが計6回あり、いかにロスなく立ち回れるかが大事なレースです。
なので、ロスを抑えて走りやすい「先行」の成績が良いのは自明の理です。
そして好位置からの「差しも」侮れません。
レース展開にもよりますが、
最終直線が310mと短いので「追込」が決まらないことも多く、後方一気の追込が多い馬は割引評価となります。

④ 歳データの詳細

3歳馬【4.3.2.16】
4歳馬【2.4.2.37】
5歳馬【4.3.5.45】

5歳馬の成績が若干良いですが、大差ないのでそこまで参考にすべきではないです。
ちなみに、
6歳以上は過去10年で3着一回のみという成績で、大幅な割引評価が必要です。

【6歳以上】
ホウオウエミーズ
ディープボンド
アイアンバローズ
ヒートオンビート
ウインマリリン


⑤ 前走レースデータの詳細

前走「菊花賞」好走馬の成績が優秀です。
【2.2.2.7】となっており、少ない出走数の中で、この成績は無視できないのではないでしょうか。

王道ローテーションといえば、天皇賞秋とジャパンカップからですが、

天皇賞秋【3.2.1.12】
ジャパンカップ【2.2.4.44】


という結果で、
菊花賞を好走する能力の高さがあれば、
斤量差というハンデを得て挑む有馬記念は、
好走する可能性が高い証拠となります。

【前走菊花賞】
ソールオリエンス(3着)
タスティエーラ(2着)



【全頭診断】

※S.A.B.Cの相対評価となっています。
オッズ期待値を加味した評価なので、素直な能力評価にはなっていません。

S評価 本命 軸推奨
A評価 対向
B評価 ヒモ推奨
C評価 切推奨


1枠1番 ソールオリエンス 評価 B+

操縦性があまり良くないと聞くので、狭い中山コースで古馬相手に上手く立ち回れるかどうかにかかっている。
先行のイメージはないので、短い最終直線の差し勝負となった場合、果たして届くのかどうか。
色々と不安点が多く、本命には推しづらい。
長距離の川田騎手の勝率も悪い。
ただ血統は◎。

1枠2番 シャフリヤール 評価 B

香港での出走を取り止め、急遽参戦することになった。
近年のディープインパクト産駒は、有馬記念の成績があまり良くない点もデータ的には△。

2枠3番 ホウオウエミーズ 評価 C

6歳馬△。
能力的に馬券内は厳しいか。

2枠4番  タイトルホルダー 評価 A+

中山巧者で、やはり右回りの方が得意だろう。
前走「天皇賞秋」は、不得意左回りスローペースでの瞬発力勝負になり、実力を出せなかった。
去年の有馬記念9着は、凱旋門賞帰りということを考えれば度外視できる。
絶好な枠を引き、プラス評価。

3枠5番 ドウデュース 評価 A

前走「ジャパンカップ」4着。
2着から4着の差はなく、強い競馬をしていたことは素直に評価。
右回りの勝率が高く、中山に向く脚質。
おそらく瞬発力もメンバー内ではトップクラス。

3枠6番 ディープボンド 評価 B

2年前の有馬記念は2着だったが、ピークは過ぎてしまっただろうか。
6歳馬だが、大きく崩れることが少なく、先行好位置で自分の競馬をすることが出来れば期待できる。

4枠7番 アイアンバローズ 評価 C

6歳馬△。
このメンバーレベルだと厳しいか。

4枠8番 ライラック 評価 B+

中山での戦績は悪くなく、
タフな馬場にも負けない持続力を持つ馬である。
一発が合っても不思議ではない。
穴におすすめ。

5枠9番 ヒートオンビート 評価 C

6歳馬△。
このメンバーレベルだと厳しいか。

5枠10番 ジャスティンパレス 評価 A

4歳になってからの成績が優秀。
去年の有馬記念は7着だったが、無視していいほどの成長が見られる。
不安点といえば、近年有馬の成績が不調のディープインパクト産駒だという点ぐらいか。

6枠11番 ハーパー 評価 B

3歳世代牝馬の中ではリバティアイランドに次ぐ強さ。
斤量も魅力的。

6枠12番 ウインマリリン 評価 C

好材料なし。

7枠13番 タスティエーラ 評価 B

同3歳馬ソールオリエンスよりも評価を落とした理由はサトノクラウン産駒だからという一点のみ。
今年の3歳馬は4歳馬に勝てないと予想。
7枠△。

7枠14番 プラダリア 評価 C

好材料なし。

8枠15番 スルーセブンシーズ 評価 A

「凱旋門賞」からの鬼門ローテーション、そして大外枠を引いてしまい、とても残念だが、間違いなく強い馬。
凱旋門賞を4着で走れる脚ならば、持続力必須な中山には合うだろう。

8枠16番 スターズオンアース 評価 B

久々の中山レース。
この馬はどちらかというとスピードタイプで、高い持続力が求められる長距離中山は合わないだろう。
加えて大外枠を引いてしまい、
枠順確定後のルメール騎手の「心臓が痛い」というコメントが全てを物語っている。
安定した成績のため、オッズ期待値も低い。


【印馬】

◎4タイトルホルダー
◯5ドウデュース
▲10ジャスティンパレス
△15スルーセブンシーズ
穴8ライラック


【アキステのあとがき】

「有馬記念は大外枠不利」の格言はデータ派でなくとも無視できないそれですが、
とは言え、大外枠に入ってしまったスルーセブンシーズとスターズオンアースには期待せざるを得ないですよね。


大外枠を嫌ってのオッズ妙味も期待値的には美味しくなりそうですし、今年の有馬記念は面白いことになりそうな予感。


まぁ毎年「今年は面白い」って言ってるんですけど。
面白くない有馬記念なんてないんですけどね。


そして絶好枠を引いたタイトルホルダーには、是非とも有終の美を飾っていただきたい。


がんばれタイトルホルダー!!
今までありがとう!

最終的な印やら買い目は、
当日パドック後にXにて公開します!

ここまで読んでくれてありがとうございます!
それでは良いお年を!!

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