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【2024/01/06 公現祭にガレット・デ・ロワ】
ヨーロッパではクリスマスムードはクリスマス4週間前日曜日のアドヴェントから始まり、クリスマスにイエス様がまれて、その知らせを受けて星に導かれた東方の三博士がお祝いに到着した1月6日公現祭で終わる。クリスマスツリーやイルミネーションも公現祭まで年越しで飾っている。
フランスでは公現祭の日に「ガレット・デ・ロワ」を食べる風習がある。
パイ生地の中にアーモンドクリームが入った味的にはシンプルなパイ。表面のパイ生地のカットで描く模様が太陽や、葉っぱ、麦など、色々あって楽しい。アーモンドクリームの中に「フェーブ」という豆を一粒忍ばせて、カットしていただく時に、パイの中にフェーブが入っていたらその人が「王様(フランス語でロワ)」もしくは「女王(レーヌ)」となり、幸運の一年となると言われている。紙の王冠をかぶったり、パイの見た目は茶色くて地味だけど、なかなかテンションが上がるお菓子なのだ。
フランスに留学していたときは、1月中の人の集まりでは6日以外でも何回も食べた思い出がある。
ここ数年では日本でもかなりこのパイ広く売られるようになってきた。以前は「ビゴの店」などのフランス系のパン屋さんやお菓子屋さんでしか買えなかったけど、今年はついに近所の普通のスーパーでも売ってるようだ。ま、お餅も飽きちゃう時期だし、おフランスのお菓子だし、射倖心を煽る(笑)コンセプトのお菓子だから好まれるのだろう。
徒歩圏内まで近づいてきたガレット・デ・ロワだが、私はキリスト教徒でもないので、意外と公現祭の日ぴったりに食べることはなかった。しかし、今年はついに土曜日で夫も休みだったので、ガレット・デ・ロワが組み込まれているアフタヌーンティーに出かけてみた。気になっていたイギリス風のティータイムが楽しめるカフェで、1月限定で「エピファニー・アフタヌーンティー」が出ていたのだ。
アフタヌーンティーセットの中の一品として提供されるので、1人用の小さいガレット・デ・ロワで、陶器製のフェーブが小さいパイの真ん中にすでに乗っかっていた。
フェーブ市販のガレット・デ・ロワは誤飲防止のためにフェーブは別添えになっている。家庭では、カットした後にフェーブを潜ませて、食べる前にフェーブを探してから食べるよう指導して、当たっただの当たらなかっただの、ワイワイする。
とりあえず、この1人用ガレット・デ・ロワではフェーブはパイが私1人のものだから絶対当たるし、すでにフェーブはパイの上に乗っているのである。私は今年は絶対女王様で、一年の幸せは確約されているわけだ。ありがたい。やはり公現祭の日に食べたご利益だろう。
ガレット・デ・ロワはまだまだあちこちで売っているので、是非食べて楽しんで欲しい。
そして王様・女王様になったら、恥ずかしがらずに王冠を被ってウェイウェイして、なんなら寝る前までずっとかぶって、楽しみ切るスタイルをオススメする。
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