形あるもの
7月7日、遠方に住む義理の父が他界した。
今年に入ってから食が細くなったっと義母はとても心配していたが
ここ数ヶ月、倒れて病院に運ばれたり
緊急入院したりと
正直言って状況はあまり良くなかった。
「一度病院に入った人たちは二度と戻ってこない」
義父はいつもそう言っていたそうで
体調が悪くても
きっと黙っていたんだろうな…と思う。
最後に義父とビデオチャット出来たのは亡くなる約1週間前。
病院から退院してきた父は
やっぱり家はいいと言っていた。
きっと覚悟は決まっていたのだろう。
虫の知らせって本当にあって
亡くなる数日前に
白い蝶々が
バルコニーでパタパタしていた。
そして亡くなった次の日も同じ白い蝶々がやってきた。
形あるものは必ず終わりがやって来る。
人間も動物も人工物も太陽も地球も全てだ。
全ての命は大きな源に戻っていき
同じフォームでこの世界に戻ることは決してない。
そう考えると
白い蝶々は
大きな源に戻った義父が
形を変えて私たちに会いに来たとしか思えないのだ。
あなたは心が温かい信頼出来る人でした。
秋には国に帰ります。
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