梵字(ぼんじ)の写経
写経というと一般的に漢字で書きますよね?
でもでも本当は元々経典に書かれていた文字、梵字(ぼんじ)で写経することが望ましいのです
なんで梵字(ぼんじ)で写経なのか?ちょっと掘り下げてみたいと思います。
なぜ梵字(ぼんじ)で写経するのか
唐の時代、玄奘三蔵(西遊記で有名な三蔵法師のモデルになった人物)がインドに赴き、ナーランダ僧院で学び多くの経典を唐に持ち帰りました
訳経が盛んに行われたこの時代、経典の記述に用いられた文字の多くは梵字(ぼんじ)でした
密教では、梵語で唱える呪文のような文句・真言・陀羅尼(だらに)やそれを書く梵字(ぼんじ)そのものを大変重要視しています
日本には遣唐使船に乗船し唐に渡った僧たちに入唐八家と呼ばれる僧たちがいました
何れも平安初期に唐に渡り、唐から密教を伝えた僧たちです
中でも梵字請来と言う意味で最も重要な役割を果たしたのは弘法大師空海と考えられ、真言宗の開祖である空海・さらに天台宗の開祖である最澄がともに梵字学習の重要性を説いています
梵字一文字一文字に意味、功徳があるのです
ちょっと補足~「彩運の会」に繋がるおはなし~
空海が唐より持ち帰った経典の中に宿曜経と呼ばれるものがありました
そしてこの経典を元に宿曜占星術が発展していくこととなるのです
宿曜占星術と写経、ともに弘法大師空海という歴史上の人物によって結びつき、当会の今の活動に繋がっているのですね