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音楽とアートの話

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プリンスvsウォーホル!? 表現と著作権問題

明後日、6月7日はプリンスの誕生日。 日本での人気はアメリカと比べるとそこまでな感じもしますが、彼はよくマイケル・ジャクソンと比べられたりもする歌手です。 80年代。人種差別の残る当時のMTVで、黒人の歌手として放送されたのが、マイケル、そして、プリンスくらいだったという時代背景もあるでしょう。 2016年に57歳でこの世を去ってしまいましたが、アルバム累計1億枚以上のセールスを記録し、グラミー賞を7部門受賞する天才アーティストです。 著作権問題 (プリンスの肖像とアン

世界に発信するなら:アート、音楽、文化

音楽を聴くだけでなく、制作状況や評価などの観点から見ると、 近年の世界の「イケてる」はアジアにある気がします。 TikTokを媒体として、経済発展が勢いを見せる東南アジアでは日本の音楽が時を超えて評価されて盛り上がりを見せています。 英語圏にはない日本人の独特なリズムの取り方や、曲調が「イケてる」音楽としてDJが使用する動画などもよく見かけます。 都会的でエモい雰囲気のシティ・ポップは7、80年代ごろに評価されましたが、2010年代から世界的に再評価され、昨年にはグラミー

ロックを支えた伝説のアート集団

以前の記事ではロックミュージックと深い関わりのあったアーティスト アンディ・ウォーホルと彼がプロデュースしたバンドヴェルベット・アンダーグラウンドを紹介しました。 バナナのアルバムジャケットが印象的なやつです。 今回紹介するのはロックを支えた伝説のアート集団ヒプノシスです。 ロックミュージックが好きでも、アルバムジャケットの製作者までは気にしたことがなかったという人もいるかもしれません。 そこで視覚的なアートの視点から見たロックの魅力を伝えていきたいと思います。 ヒプノシ

ロックと現代アートの巨匠

現代のアートのおもしろさは、人々の価値観や社会への疑問を今までにないような形で表現することにあります。 歴史を辿り、価値観の更新をしていくのです。 そんな中で、消費文化や大衆文化についての問題意識を表現し、芸術界に新しい視点をもたらしたのがアンディーウォーホルです。 アンディー・ウォーホルは特にポップアートの代表的なアーティストとして知られており、20世紀のアメリカのアートシーンを代表する存在として、今日でも多くの人々に愛され続けています。 彼は、1928年にアメリカ合衆国