プロンプトだけで「トロ顔」を生成してみよう【AIイラスト研究】
惚けた顔、いわゆる「トロ顔」を作りたくなりました。
ピクシブ大百科によると
「ぽーっとした、うっとりとした、恍惚とした焦点の定まらない表情がトロ顔最大の要。その際、下がり眉と薄目とが合わさって、眉と目の間が離れるのがポイント。」
とのこと。
とりあえず薄目にして口をポカーンとさせればよさそう。
幸いプロンプトに「half-closed eyes」ってのがあるので、これでいけそうです。
いけなかった…
何枚か出力しましたが、生成されるのは「目を閉じる」か「目を開く」のどちらかで、「薄目」になるのはほぼありません。
つぎはLECOを試してみましょう。
「目を開く・閉じる」系のLECOを作って、強度調整すればもしかしたら半目になってくれるかもしれません。
・half closed eyes
・closed eyes
・open eyes
・opne eye + closed eyes
全部ダメだった
すべて閉じるか開くかのどちらかのみ。
開くと閉じるの一発のLECOにしちゃえば両方が合わさって最強になるんじゃね？ と思ってやってみたけど、どうにもなりませんでした。
半目って思っていたより難しい。
ここまで来るとLORAを作るのがよさげな気がしますが、そのまえに「プロンプト・エディット」を試してみます。
プロンプト・エディットは、複数のプロンプトを指定したSTEPごとに切り替えていく手法。
詳しくは「Prompt editing」で検索するか、公式（英語）のコチラで確認してください。
まず「open eyes」と「closed eyes」の働きをチェックしてみます。
両方を並べて出力します。
openとcloseのどちらが前になっても目は閉じているモノが多く、たまに開くのもあるぐらい。
どうやらプロンプトとしては「closed eyes」の方が強そう。
そこで、全行程20STEPのイラストで「開いている目を15STEPまで、閉じている目を16STEPから」と指定してみます。
書式は[プロンプトA：プロンプトB：切り替えSTEP]
こんどはまったく閉じません…（笑
ためしに切り替えタイミングを速くしていったところ、10前後で「うっすら閉じている」が混じるようになりました。
ただ、打率が低すぎるし、そもそも切り替えタイミングがモデルや、他のプロンプトで変化してくるため、調整がめんどくさくてたまりません。
「開く」か「閉じる」のどちらかになってしまうのであれば、いっそのこと「開いている状態の目が細くなればいけるんじゃね？」
ということで、「目を細くするプロンプト」を探してみました。
ちょうどdanbooruに「narrowed eyes」というタグがあったので、こちらを使ってみます。
うっすら目が開いています。
いけそう。
プロンプトによって書き換えタイミングの微調整が必要になりそうですが、先ほどと違ってほぼ確実に半目状態になってくれます。
ここまで打率が上がっていれば、調整に多少手間取っても十分なリターンが得られると言えるでしょう。
tearsを薄くかけて涙目に（強くかけるとガチ泣きするため）。
blushで頬を赤くして、mouthを開けてみました。
roundは「口が丸くならねーかなー」と思ってつけてみましたが、多分効果はない。
というわけでベースのプロンプトはこれで完成。
あとはディテールを足して、好みのイラストに仕上げていくだけです。
なお、エロくしたいときは、口まわりが色っぽくなる「saliva, saliva trail」あたりが有効。
あわわ口になる「wavy mouth」あたりもイイかもしれません。
追記：
「narrow eyes」を「empty eyes」に切り替えてもいけた。むしろ惚けてる感がでてemptyの方が良い感じ。
「eyes open」が特殊なだけで、eyes系のプロンプトは通るのが多いかもしれません。
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