コントロールネット:セグメントを使って重なり合う人物を描き分けよう
AIイラスト生成は、複数人の絡みを描くのが苦手です。
AIは人体構造を理解しているわけではないので、複数の手足が絡みあってしまうと、なにがどうなっているのかという理屈を無視して「それっぽく」描いてしまいます。
なので、人間からすると出てくるはずがないところから手足が伸びてくるし、腕や足がズレて描かれることがあります。
そんなわけで、プロンプトで人と人が抱きつくようなイラストは難度がかなり高め。
何枚もガチャして良い感じのヤツが出ればラッキー! といった感じなので、望みのポーズやアングルを再現するのは至難と技と言わざるをえません。
現状、ある程度構図をコントロールしつつ複数人の絡みを描く方法としては、LORAやi2i、そしてコントロールネットなどが利用されています。
ただ、どれも歩い程度の知識や経験、もしくは絵を描く技量などが求められ「手軽な決定版」はまだないのが現状です。
今回は、いくつかある方法の中から比較的お手軽な「コントロールネットのセグメントを使って、人体の重なりを破綻な描く」に挑戦してみます。
なお、24年4月13日現在では segment はSDXLではまともに使えません。今回はSD1.5を使っています。
セグメントに限らず、コントロールネットは全体的にSD1.5の方が高性能で使い易いです(というかSDXLのコントロールネット環境がほとんど整っていない)。
またコントロールネットはautomatic1111とforgeのどちらでも利用できますが実装方法が微妙に違います。今回はforgeを使っていますので、説明もforgeのUIにそっています。
コントロールネットと「segment」
まずはベースとなるイラストを用意します。今回は手描きのラフな線画を使います。
この線画に、コントロールネットの「scribe」という「ラフ書きをイラストに仕上げてくれる機能」を使ってみます。
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