シチュエーションLORAの作り方
シチュLORAを作るときのマイ作法。
あくまで自分流なので、正解かどうかは保証しない。
「他の人はどうやってんのかな?」の参考用にどうぞ。
1:素材集め
素材をできるだけ集める。
量より質なのでクオリティが低いモノは弾く。
可能であれば、ラフに描かれている部分は手作業でブラッシュアップした方がよい。
レアな構図で素材が少ない場合は、低品質のものを入れるぐらいならAIで自作する。
コントロールネットのスケッチとかラインアート使うと、自作落書きを綺麗なイラストにできる。
なお自作イラストの場合、破綻部分や構図が複雑な部分は手作業で修正し「破綻したまま使わない」ようにする。
2:構図のチェック
シチュエーションが複雑な場合はある程度形を固定して選ぶ。シチュエーションのテーマが同じでも構図が違う場合は弾く。
別構図ごとにある程度の数が集められるなら全部入れる。
「同じシチュでAとBという構図バリエーションがある」ときに、AとBがあれば中間画像を作ってくれるのでは? と考えてしまうが、基本的にAIは人体の構造とか可動域を考慮しない。
そのため下手にAとBの両方を入れると、両方をまぜたキメラ構図が出てくるリスクが高まることを考慮しておくといい。
3:複雑な構図はできるだけ避けるか、一点集中する。
AIは人体構造を把握していないし物の重なりも理解しない。
そのため、手足が複雑に曲がっていたり人体が重なり合っているようなイラストは、かなりの確率で誤認識する。
基本的に「AIがプロンプトで出せない構図」や「コントロールネットを使っても崩れるような構図」は、AIは構造を認識できないと思ってよい。
大量にあれば、その構図を無理矢理覚えさせることができるが、1枚2枚入れる程度だとノイズにしかならないので弾いた方がマシ。
4:絵柄への影響を低減する
AIで素材を作る場合、同じプロンプトで大量に作るとLORAの絵柄がそれに引っ張られるので、「LORAで再現したい要素」以外はできるだけバラバラになるように、モデルやプロンプトを変えて生成する。
もしくは、好きなモデルで1girl画像を大量に出したLORAを、その好きなモデルにマージする。マージしたモデルを学習元にすることで絵柄の影響を軽減することもできる。
5:同じ画像を複数枚仕込む
特定の構図を覚えさせたい場合、そのイラストだけコピーしておいて複数回読み込むのもアリ。
一手間かけてもいいなら、CNやインペイントを使って絵柄を変えておくと、絵柄の影響を抑えることができる。
6:タグ付け
テキストファイルすべてを対象にタグの一括追加・削除できるツールを使う。
自動でタグ付けをしたら、先頭にトリガーワードを入れる。
「まとめて消してもOKな」重複タグや誤判別タグをざっくりと消す。
LORAで表現したいシチュエーションで重要なタグ(たとえばキスLORAなら「kiss」とか「imminent kiss 」とか)を、重複登録を避けるために、一括削除してから一括追加する。重要なタグは先頭に寄せておき、学習時にシャッフル対象外とする。
イラスト単位でのタグ整理は可能ならやったほうがいいが、素材数が多いと手間の割にリターンがたいしたことないのでスルー。
基本的には「必要なタグ」があれば、そのイラストで学んだ大事なことは出力できる。多少邪魔なタグが残っていても大きな問題にはなりにくい。
構図以外のタグは全部そのまま。
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