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【#ざっくりレビュー】2020 J1・第12節 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島

akira(@akiras21_)です。
トム・クルーズは「スタントマンがたまたま映画の主役を張ってるだけ」だと思っています。

今節の先発メンバー

ダウンロード (23)

両サイドバックとボランチ1枚が入れ替え。
そして連勤に次ぐ連勤を果たした喜田拓也がついにお誕生日を迎えました。おめでとうございます。

意外と押されたマリノスフットボール

今季リーグ戦初の連勝ッ!!

試合後のボスのコメントを見てみると、

「まずチームとして、すごく良いパフォーマンスを発揮できたと思います。守備の面では、とても良いハードワークをして、その後にたくさんのチャンスをつくることができました。本当に、今日の試合は、勝利に値するパフォーマンスだったと思っています」

質問:ハーフタイムで良い修正ができたのではないでしょうか。
「特に、後半に向けて修正したところはないのですが、最初からハイインテンシーなゲームになることは分かっていました。その中で、我々は90分間続けて、相手がそれを続けられなかっただけではないでしょうか。
我々は、去年証明したとおりに90分間、前に前にとボールを保持したのに対して相手は疲れてしまいました。我々は2‐1の状況でも3点目を取ることができました。これが、我々の目指すサッカーだと思います」

というように「ウチがいつも通りやってたら相手がバテただけや、分かったかこれがマリノスフットボールや」という毎度おなじみポステコグルー節炸裂な発言をしていますが、参考までにSofaScoreのAttacking Momentum(攻撃圧)を見てみると実際はこんな感じ。

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意外と押されてるんですよね。そいじゃどうやって圧掛けてたのよ?というところをざっくりと見ていきたいと思います。

まずは相手の左から

広島の左サイドはようけボールが回るし、崩しの形も持ってはるんですわ。てっきりマリノスの天敵・柏が蹂躙してくると思ったらドウグラス・ヴィエイラが流れてきたりと変化球も投げてきたりして、前半のピンチもほぼ左からでしたね。

というのは既に織り込み済みだったのか、マリノスは右サイドを使った攻撃、つまり広島の左サイドを攻めに行きました。攻守にアップダウンさせて体力を削ぐ、フックやストレートよりも前にまずはボディブローから打ちにいったということです。

その一方で前半の広島は比較的広めにポジションを取っていたので、喜田・扇原・マルコスのトリコロール三銃士がヒョイヒョイと位置取っては縦パスを受けたりして、ちょっとずつ後半への布石も打っていました。そんな中で幸先よく先制。いい展開です。

高いところから失礼します

で、後半です。マリノスをサイドライン際に追いやって、人数掛けてボールを奪って速攻や!という広島を尻目に左サイドからのクロスで2点目を奪うという意趣返し。ファーサイドへのフリーキック→打点の高いヘディングで1点やられたら、ファーサイドへのクロス→打点の高いヘディングで1点返す。ついでにその後試合終盤にも1点取ってまさしく倍返しという形でした。

有料部分なので詳しい言及は避けますが、試合後のティーラトンのコメントからは、この2点目の取り方は即興的なアクションではなかっただろうということが読み取れます。確かにこれまでのマリノスには無かったピースというか、なかなか見れない形でした。一応オナイウも頑張ってたけど、より脅威を与えられる存在が来ましたね。

おわりに

他にも気になった点として「左ウィング・高野待望論がついに実現」というトピックがあるんですが、これはウィンガーとしての動きがヤバかったというだけでなく、たとえばハーフスペースドリブル突撃で上がっていった扇原の位置を高野が補完して埋めつつ、そのまましばらくその位置(ボランチ付近)でプレーしたというシーンにも感心しました。今季出場2試合目の選手ながらここまで動き方が整理されてきたんや、と今後につながる兆しを感じつつ、後半アディショナルタイムにしっかりとダメ押し点を入れられたのは素晴らしいクロージングでした。

試合2日前にチームスタッフから新型コロナウイルス感染者が出たため一時は試合開催すら危ぶまれましたが、その他メンバーの陰性判定を受け、クラブスタッフの方々の尽力もあって試合前日に練習時間を確保。クラブ総出で手に入れたこの日の勝ち点3は大いに意味のあるものだったのではないでしょうか。

連戦に次ぐ連戦で準備期間も短く、選手たちの疲労も蓄積していく過酷なシーズン。決して容易ではない状況の中、ポステコグルー監督は現実的かつ実効性の高い戦い方を採りました。その上、チームとしてのオートメーション(プレーの自動化)が進んでいるのではとなれば、今後への期待も高まります。目指せバイエルン・ミュンヘン。

さあさこんな具合で水曜もホームで北海道コンサドーレ札幌を迎え撃ちます。ええ、ついこないだ試合したばっかですけどね。ていうか来週も対戦しますけどね。「ナンボ同じ相手とやったら気済むねん」という心の声はそのへんにしまっておきつつ、ここは早め早めにリベンジできるいい機会だと捉えて大いなる収穫に期待しましょう。ミッション・インポッシブルもなんのその、今回はここらでアスタ・ラ・ビスタ。

<引用元>
https://www.f-marinos.com/match/report20200823
https://www.sofascore.com/yokohama-marinos-sanfrecce-hiroshima/KmbsMmb

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