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心の大発見

これを書いていた今はハワイからロサンゼルスに向かう飛行機の中

ハワイ島にある学校に日本文化を教えるボランティアサークルにて、2度目の参加となる渡航に行ってきた。

この渡航で感じたこと、というよりも思い出した?ことばとして出せるようになった慧の心の奥にずっとあった想いを綴ってみる

勉強はできるほうだったし、習い事もいろいろ、ピアノ、水泳、そろばん、ぜんぶ楽しんでやっていたし、学校に行くことを苦だと思ったことはほとんどないくらいに学校生活も好きだった。家族も、友達も、先生も、マンションの人も、周りにいてくれる人みんな大好き。毎年のように海外旅行に連れて行ってもらったり、やりたいことはなんでもやらせてもらえている環境で育ててくれたママとパパには感謝しかない。

だけど、いつも自分にはなにかが足りてないような気がしていた。

小さい頃から、これが好き!って胸はって言えるものがなかった

ずっとうっすりとはわかってた。家族からも友達からも先生からも近所の人からもたくさん愛をもらって育ったのに、いつもいつも周りと比べて卑下しては、もっと愛を求めていた。

小さい頃、頭の中でよく考えていたこと。はじめてことばにしてみようと思う。

今もし慧が重い病気になって、余命宣告されたら、みんなは悲しんでくれるのかな。縁起でもないことを言うようだけれど、小さい頃はしょっちゅうそんなことを考えていた。今思うと、自分は生きていてどんな存在なのか、小さい頃からかなり意識していたのかもしれない。そんなことばかり考えていたから、大学入ってから心がパンクしたんだろうとも思ってる。

小さい頃からずっと自分と比較していたのは弟の麟太朗。
今思うと、慧と麟太朗が仲良くないのは、慧が麟太朗のことをあまりに敵対視していて、弟として可愛いとあまり思っていなかったのかもしれない。慧は麟太朗のこと、大好きだから、そこは誤解しないでほしい。ただ、ママとパパは麟太朗ばっかり、っていう気持ちを抱いていた。

ママもパパもよく、慧には麟太朗ばっかり、麟太朗には慧ばっかりって言われるから、どっちも大切なのにどうしたらいいのかわからないけれど、2人とも同じことを言うんだよね、って言っていた。今ならわかる、つまりそれはきっとママもパパも慧と麟太朗、2人のことを同じくらい愛している証拠だって。小さかった慧にはそれがわかってなかっただけ。だから、慧は麟太朗に優しくしてあげられなかったのかもしれない。

今でこそ自慢の弟。うーん、いや、ずっとずっと大好きな弟。
麟太朗にはずっとずっと好きだから頑張っていてずっと続けている、みんなが誇りに思えるようなもの、ラグビーがある。慧が麟太朗を尊敬していることであり、何よりうらやましいこと。妬むほどに。今だって思ってる。この前、早慶戦100周年の試合に最後麟太朗が出たこと、もうびっくりするほどに嬉しかった。だけど、その後、おばあちゃんのえっちゃんが、「麟の活躍を冥土の土産にする」って話をしていたとき。麟太朗と慧を比較したいわけでも、比較させたいわけでもないけれど、えっちゃんが慧のことで冥土の土産にできることはないって言っていたこと。全然えっちゃんが悪いわけでもないから、もしこれをえっちゃんが読んだとしても申し訳なく思わないでほしいけれど、慧は自分のコンプレックスの核心を突かれたと思った。いとこたち、きよにもチアがあって、みねにもトランペットや英語って強みがある。慧には何にもない。

そう、慧には何にもない、慧はずっとそう思って生きてきた。

でも人と話すのは好きで、みんなが笑顔でいてくれる空間が大好き。
だから、慧はきっと無意識にいつも明るくいて、その明るさに決して嘘偽りはなくて、ほんとうに自分はポジティブな人間だと心から思う。

でも、心からポジティブになれるまでには本当に時間がかかった。本当にいろいろあった。それはまた別の話だけれど。

話が脱線に脱線したけれど、話したかったのは今回の渡航で得れた慧のこれからの人生をもっと生きやすくしてくれるであろう発見。

慧はHawaii PJに出会って、はじめて胸をはって好きだと言えることを見つけた。なにかにありったけの愛と情熱を一生懸命夢中で注げる楽しさを知った。

人と関わりまくること。知らない世界を教えてもらうこと、学ぶこと、そして新たに自分で気づくこと。自分の好きなことを発信すること。

前回の渡航のとき、たまたまパパとママとじじもハワイ島に遊びにきていて、慧のしている活動を見てもらう機会があった。

これはホストママの賀世さんに言われて思い出したことなんだけど、パパが慧のことを、慧のサークルでしていることをすごく褒めてくれたの。それがものすごく嬉しくて、賀世さんにその話をすぐにしてたみたい。パパが慧のしていることを認めてくれたことが慧にとって本当に大きなことだったんだと思う、あの時の慧の顔がすっごく輝いててよかった、って賀世さんが今回の渡航中に伝えてくれて。

慧のなかでずっと欠けていたもの。それは、自分が心から好きと言えることがわからないということ。そして、それがわかった今、それを認めて褒めて伝えてくれるパパや賀世さんのような慧を愛してくれている人が慧の周りにはたくさんいることを改めて心から意識できていること。

渡航中に経験してきたことも全部ぜんぶひっくるめて、この結論を自分の心の中からことばに導き出すことができたことが嬉しい。そして自分のことをもっともっと愛せるようになれたと思う。

大学卒業寸前、新しい生活が始まろうとする今、こんなに最幸な気づきを得れて、幸せです。ありがとう。

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