見出し画像

大衆演劇とは何ぞや?

さて、まずは「大衆演劇」という物が何なのか?という事からお話を始めていこうかと思います。
演劇と銘打つ以上、お芝居の興行のジャンルの1つという事になるのですが、特徴的な部分をいくつか挙げていこうと思います。

『ほぼ毎日公演』

大衆演劇を上演する劇団は全国で約150~200劇団あると言われています(旗揚げ、解散、活動休止などもあり正確には把握しきれませんが……)
そして公演を行う場所も全国様々な所にありまして、通常はその劇団が1ヶ月毎に全国各地を旅しながら巡っている事から「旅芝居」とも言われています。
その為の移動日や月半ばにある休館日等を除いて、毎日公演が行われております。ここが小劇場なり商業演劇等との大きな違いでしょう。
しかも、公演内容は日替わりです!
毎日通って観に行ったとしても毎日違うお芝居が観れるわけですね。

『お芝居だけじゃない』

ほぼ毎日公演している大衆演劇のメインは、何はなくとも義理と人情の旅芝居。時代劇がメインで喜劇に悲劇、人情劇と多種多様(現代劇をやる事もありますよ)ですが、もう1つ大衆演劇を語る時に外せない要素があります。
それが「舞踊ショー」ですね!
基本的には着物姿で演歌をバックに踊るという物ですが、これも多岐に渡りまして、ポップスにロック、Kポップやダンスミュージックなど何でもありです。着物にしても渋い物から派手な物、綺麗な物等あり衣装や鬘を見て楽しむという楽しみ方もありですね。

『男が女で女が男?』

歌舞伎では男優が女形(おんながた)を演じ、宝塚では女優が男役をやりますよね?
大衆演劇では両方楽しめるんです!
普段はカッコイイ男優さんが振袖姿のお嬢さんになったり、キレイな女優さんが股旅姿の旅人になったり。お芝居でも舞踊ショーでも。そういった1人の役者さんの多彩な演じ分けも楽しめるのも魅力の1つですね。

『食べて飲んで写真も撮って』

公演場所として大きくわけて、ホテルや温泉施設など「センター」と呼ばれる施設のステージと大衆演劇専門劇場の2種類にわけられるのですが、どちらも共通して観劇中に飲食がOKなんです!お弁当食べながら、お酒を飲みながらでも気楽に楽しめるわけなんです。
しかも舞踊ショーに関しては写真を撮ってもいいんです!キレイな役者さんの姿を写真に残す事を楽しみに観劇に来られる方も多いです。
とはいえ最低限のモラルやマナーは守ってもらいたいですが。
もう1つ注意事項としては、お芝居の写真撮影並びに公演内容の録音録画は厳禁です!これは大事なルールですので必ず守ってくださいね。

『元祖AKBとも言える「送り出し」』

大衆演劇を構成する要素として外せないのが「送り出し」と呼ばれるシステムではないかと思います。
公演が終わり劇場を後にするお客さんに、ついさっきまで舞台にいた役者さんたちが挨拶の為にロビーや外まで出ていくんです。お客さんにとれば、直接感想を伝えられたり、握手や記念撮影をしたり、推しの役者さんと少しだけでもお話出来たりするわけです。
ここでの役者さんとお客さんの触れ合いや、舞台と客席の物理的な近さから来る「親しみやすさ」も大きな要素です。

『そこまで楽しめて低料金』

このお芝居やショーをたっぷり堪能して、料金は平均2000円前後なんです。この料金の安さも相まってリピーターが多いのが特徴ですね。


ざっくりとした説明でしたが、なんとなく雰囲気はおわかりいただけたでしょうか?
リピーターのお客さんが多いので、新規のお客さんが増えて欲しいのです。少しでも興味が湧いてくれたらいいのですが。
またご質問などございましたらお気軽にメッセージ下さいませ。

もしして下さるなら涙流して感謝します!