好きなこと/もの

当たったぜ。 【 #京都音楽博覧会 2016のこと】

きっと、参加したお客の感想というか評価は極端に二分されているんやろなーとおもう。
片方は、「酷かった(天候が危険状態やった)」と、片方は「最高やった」というのと。

ボクは今回で6回目。
各年のおんぱくに順位をつけるなんて、おこがましいにも程があるが、敢えて書く。

最高やった。 ..メジャーなフェスに行くこと自体が稀有なのだけども、おそらくおんぱくほど「愛に溢れて」「向上しつづけている」のはあり得ないと感じる。

それは、ひとえに主催者と実行委員の努力の結晶やとおもう。
(ボクが見てきた5年の)これまでは、コンディションがよく、その結晶が表に出ていない状態だった。

今回、後で知ったが「80mm/h」という、かなり危険な状態の雨量やった。落雷も。

すべての装飾が雨で剥ぎ落とされ、残った地金はまさしく黄金やった。

どのパーティー、どのフェス、音楽イベントでもなくとも「そのシーン」というのは、あり得ないほどの偶然や幸運が重なって出来上がり、それを継ぎ続けようと為るのには、それ以上の労力が要ること。 ...毎年、おんぱくに行って「最高やった!」と感じては居るものの、2014から大きく警備が変わった。それは、くるりが独立したからなのかは分からないが、めーっちゃヌルい客層と警備に一気に転じていった。
盗撮したい放題、SNSに盗撮映像をUPする「なにも愛や敬意を持たない客層」がドッと増えた。

おこがましいながらも、そのSNSに違法投稿する個人盗撮者に「やめようぜ。こんなに楽しい遊び場は"有り難い"よ。続けてゆこうよ」と、発し続けてきたが、街でポイ捨てする人間よりも彼らは酷かった。

イベントが勃興して成功し、「爛熟と退廃」に向かうときに起きることとは、「マス化と不敬」だとおもう。 簡単に云うと、「アホのマナー違反」。 .去年のおんぱく後に、実行委員に「こうしてほしい」という機会が設けられた。
熱く送ったが、それらが汲まれたわけではなかろうが、今年から「そういうアホ」を未然に防ごうというスタイルに大きく変わっていた。
(合わせて書きたいことではあるが、固定層へのdisになるから自粛)

日本の音楽シーン、いま激動期。
転売に向けてや、JASRACとの攻防、各地で起きてる「フェス守護運動」。 とっても好いこと。

云うてみりゃ、音楽なんて「遊びの場」。"タノシクってサイコー"なのがたぶん、イノセントな関わり方やとおもう。

でもボクは、「楽しくて、最高な遊び場だから、ずっとずっとこの先も、ここで遊んでいたい」とおもうのです。

そういう想いがあるものですから、「おれの遊び場を壊そうとしてくる奴ら」には、キツく当たっちゃうのです、ごめんね。 ...でもね、大切にしたい場所って、ほんとに大切にして居ないと、簡単に壊れちゃうんだよ。

与えられた場所で与えられた快楽に興じて、不満ばかり覚えては自分では何もしない人々に、おれの遊び場を壊す権利はない。 ...長くなったけど、おれ、今年のおんぱく、そういう意味で最高やったよ。

途中終了のアナウンスを云うくるり。
それを受けて撤収作業に入る音響スタッフ。
お客が最後まで安全に退場できるよう声を張っていた警備スタッフ。

すべて最高やった。

悔しそうな顔を観て、軽はずみな言葉は無礼だと、自制した。

ただ有り難うと、最高だったと、そう伝えたく、進行が去るまで残った。

あんときあの場所に居たひとよ。
最高だわ。
大好き愛してる。

ひとつの場所を護ることって、とーっても困難やけども、ひとりじゃないから、みんなが居れば、きっと、やってゆける。

そんなことを想えたから、今年のおんぱくこそ、ボクのなかで「やっぱり今年も最高やったよ」なんす。

ありがとうくるり。
すごいぞくるり。

#くるりのこと