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耳を塞ぐ

トイレに複数回通う常連客の僕

ずっとそうだったかと言えばそうではない

学生のときに不治と思った症状は社会人になり6年間完治した

治るはずがなかった症状が治ったときの喜び、爽快感は未経験だった

その期間が過ぎ 接客業に勤めて再発したのだけど

接客業云々ではなく

過去の記憶の復活といったところだろうか

こうなったら こうなる

こういう感じのとこだと こうなる

決めつける習性が復活するのに多くの時間は不要だ

話しは戻るが、トイレで大をしてるとき

僕は耳を塞ぐ

用を足すことに集中したいから?

誰かの足音が氣になるから?

どう思われてるか それを音から察しないための策である

便座に座ると自動で耳を塞ぐ

過敏性腸症候群と若い頃言われ、病名がついたことに安堵した記憶はあるが

すぐにトイレに行きたくなる自分は異常なんだと

授業中にお腹が動かないよう

息を浅く

平常心を保つよう

氣にしないよう

氣にした

数十年経つが、症状は悪いまんまだ

気にしてることを

気にしないように頑張ることや

気にしないように自分を騙すことや

どれもうまくいかず

スッキリと真逆の心の泥と共にトイレに通う日々だ

心の専門家や それに準ずる人たちと会うほどに、様々な言葉が溢れ

使えそうな言葉をあてがうが

悉く

弾く

改善したいと願うときの

改善されるべき自分を強める思考

そこに妥協を見いだそうと試すが

最後は拒否し振り出しに

身を任せることよ

その怖さと

その可能性よ