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「歯を食いしばって笑え」の理由

人生最高のミーティング

バイオレット流マジメなミーティング

今シーズンの三重バイオレットアイリスの活動が終了となりました。昨日はシーズン最後の締めとしてのミーティングを実施。
そのミーティングが笑いあり涙ありの「バイオレット流マジメなミーティング」だったので記録として残しておきたい。


黄監督と愉快な仲間たち

黄監督の熱い想い

冒頭は会長にチーム全員に労いのお言葉をいただき、「感動や勇気をくれてありがとう」と感謝までいただきました。

会議室に場所を移してミーティング開始。黄監督のシーズン総括、狙い、今後に向けてのビジョンなど黄監督らしい誠実で熱のこもった内容。
『そろそろ終わるかなー』って何となく話の雰囲気が終わりに近づいたであろう頃、

黄監督 「それがまず1つと・・・」

全員 『えっ!?』

ってその場の全員が思い目を合わせた瞬間に堪えきれず皆んなで爆笑。
正確な時間は見ていませんでしたが、20〜30分近くは経っていたのではないかと思います。
黄監督は話が長くて有名です。が、慣れたみんなでもビックリしたことと、『今のが1つ目!?』感が言葉を発しなくても皆んな共有できていたことが何故か面白かったのです。


「もう会いたくなっちゃった」な高井さん

みんなで笑った後は割とすぐ終わり、みんながほぐれた感もあってある意味黄監督素晴らしいな〜っと思ったところ。
その後はコーチ陣から振り返りとどんな思いでこの1年のチャレンジをしてきたか。思いの丈を皆んなに伝えてくれました。

その後の高井さん。
実は前日の試合後のチーム内挨拶で「もう会うことは滅多に無いと思いますが。。。」と言っていたのですが、翌日のミーティングに参加。
「あんな挨拶した後ですが、皆んなにもう会いたくなっちゃった。」と言われ皆んなで爆笑。
それも意味があって、チームコンセプトである『会いたいクラブ宣言』をわかりやすく伝えてくれたのです。(本当かどうかは知りません 笑)

「ハコとしての魅力は育ってきたけど、大事なことはハコの中身にいる選手たちがキラキラ輝いていること。引退選手7名は多いし、輝きの強い選手達なので、そんな先輩以上の輝きを放ってMVIの魅力をより高めてほしい。そんな選手達にまた会いに来たいと思います。」

チームの大事な方針やコンセプト、ブランディングを二人三脚で作ってきた高井さん。そんな大事な役割を担っていた事を肌で感じている選手達だと思うので、直接の言葉は響いたと思います。


引退選手の言葉

その後は引退する選手達から一言ずつ、皆んなに向けてメッセージを伝えてもらいました。
スタートの井上はまさかの体調不良のため声が全く出ず。日本人で日本語が伝わるはずなのに隣に座っている水野の耳元で囁き、水野が大声で話すという通訳付きでのメッセージからスタートし、皆で笑っているそんな様も「MVIっぽいな〜」って感じていました。


バイオレットの笑顔の裏側

さて、本題です。
引退選手の挨拶の中、中田の発した強烈なフレーズがテーマにある「歯を食いしばって笑え」でした。

多くを背負ってきたナナの背中

「なんで私達が笑い続けたか。ふざけていたわけじゃない。苦しい時ほどふざけるフリをし続けた。私達の雰囲気は伝染する。チーム内は当然、見にきてくれたり応援してくれるファンの人達にも。だから笑顔であり続けよう、何があっても笑顔で乗り切ってやろうと決めた。『歯を食いしばって笑う』んだよ。そうすれば必ず良い雰囲気になっていく。苦しい時に笑うのなんておかしいし簡単じゃない。楽をしたいんじゃない。みんなと辛い時を乗り越えるためにまずは自分達が笑顔で居続けたんだ。」

林も続けて

バイオレットらしさを全力で守り続けたリン

「夏の東海大学との合宿の後。本当に全部投げ出して、辞めようと思った。ぶち壊しても関係ない。って思った。だけどアヤ(佐伯)やシュウ(花村)がずっと待ってくれて支えてくれた。今までの偉大な先輩、クルさん(原)やロンさん(万谷)の背中を見て、繋いできたこのチーム。大好きな仲間と一緒の時間を過ごしてきたこのチームで、笑顔でやり続けようって思った。」


クラブ文化の継承

MVIの文化を作ってきた仲間達

歴史や文化って、こうやって繋がれていくのだなと肌で実感しました。
外から見て、三重バイオレットアイリスというチームがどう見えていたのかはわかりません。

「チャラチャラしたチーム」
「ふざけていて気分が悪い」
「配慮がない」

そんな言葉はたくさん聞こえてきていました。
だけど自分たちの信念持ってやり続けました。
笑顔で吹っ飛ばすこと、自分達なりの魅力を高め、伝えていくこと。
ハンドボール界や自分達の世界を変えるために。

全ての人に刺さるものなんてない。
刺さる人に、刺しまくろう。
そんな思いです。

選手達は本当に「頑張った」という言葉を超える別の表現が必要なほど、いろんなものと日々戦ってきてくれました。
日々のトレーニング、仕事、人間関係、プライベートの時間も少ない、イベントやファンとの交流など通常の生活ではない経験の中で、『バイオレットの選手として』を考え、行動してきてくれました。

そんな彼女達にもっと報いたいと思い活動をしてきましたが、どれだけやっても彼女達の「頑張り」に見合わない。見合った環境を作り上げられなかったことは自分の力が足りず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。


三重バイオレットアイリスらしさ

新シーズンになっても、きっと三重バイオレットアイリスらしさは残っていくと信じています。

だって黄監督が来ても自分達の信念を曲げずにやり切ったオンナ達(あえてこう書かせて下さい)がいたのです。

彼女達を信じて、黄監督に来てもらって本当に良かった。
黄監督に負けない想いを込めた「Work hard, Play harder」
(Work ← 黄監督、Play ← バイオレットらしさ)

バイオレットの文化と新たに黄監督の血を混ぜた「カチニコダワレ」
全ては思い通りにできなかったかもしれないけれど、少なくとも自分達の描いた方向を向いてみんなで進んでこれた。
これだけでもきっと価値あるものだったんじゃないかなと思っています。

試合中も様々な役割と想い


三重バイオレットアイリスらしさとは何か。
選手各々が、別々の答えを持っています。見てくれて、応援してくださる方々も様々な答えを持ってくれていると思います。

応援してくださる方々に笑顔や元気を届ける。

そんな背景には

「歯を食いしばって笑え」


と戦っている選手の姿を見ていただけたら、より深みを感じて楽しんでいただけるチームだと信じています。



ようこそ。
バイオレット沼へ。


これからも三重バイオレットアイリスの応援をよろしくお願いいたします。

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