見出し画像

なぜ僕が眼鏡メンテナンスをブランド化するのか?

2016年からスタートした眼鏡メンテナンスブランド・emw / eyewear mainetance works。
全国の眼鏡店で取り扱われている眼鏡メンテナンス用品はあるが、ブランドとして一般的に確立されたブランドはなかった。
株式会社パールのプラクリーンという眼鏡クリーナーが圧倒的なシェアを持っていたが、それは業務用であって市販用では皆無だった。

しかも眼鏡店員は眼鏡メンテナンスについてお客様に伝えてこなかった。
伝えてきたことは『何か不具合があったら持って来てください。』くらい。

僕は20代半ばまで美容師を志していた。
都内の美容学校を卒業後は代官山・原宿・下北沢に店舗を展開する、いわゆるカリスマ美容師のいる美容室に就職した。
ちなみにこの頃の新卒者の応募は200人に対して10人の合格者だったとか。
そんなサロンで毎日ご飯もそこそこに寝る間も惜しんで働いた。
すごく楽しかったけど、なんとなくアーティスト気質な空気感が馴染めなくて、道半ばにして辞めてしまうわけだけど、たくさんのことを学ばさせてもらった。
特に面白かったのはホスピタリティについて。
美容だけに打ち込むサロンが多い中、社長は美容以外の社員教育も積極的に教えてくれた。
その中でも一番に残ってるのが『一流になりたければ一流と付き合え。』みたいな言葉だった。
今でも時々思い出しては、なるほどなと思うことが沢山ある。

で、だいぶ話が逸れちゃったけど、なんで眼鏡メンテナンスをブランド化しようと思ってのかというと、InstagramなどのSNSが中心となって、個人発信する事柄が多くなって来て、情報過多と言われるようになった。
その中でも評価されていることがどれだけビジュアル化できるかということ。
つまり『映える』ことができるかってこと。
ここに価値が移っていった。

そんな時にもちろん僕も自分のお店で映える写真を撮って眼鏡を投稿してフォロワーが増えて、来店客数も増えて売上も上がった。
だけど、1年くらいしてなんか違うなと思い出した。

SNSって投稿した一瞬だけが評価されて、次の日には新しい情報が届くからどんなにいい情報でも忘れちゃう。
要はひたすら情報発信をし続けることに意味があって、写真に付属した言葉にはそこまでの価値がなかった。
つまりインスタントだった。
でもこれを世間が求めているわけだから否定することは出来ない。
じゃ、どうしたらいいのかなと思った時に、技術を可視化できたら『最強じゃん!』と思った。

僕の生業の眼鏡店は眼鏡を売ることで成り立ってる。
でも知っている人にはわかると思うが、メガネはフレームだけが商品じゃない。
レンズも立派な商品だ。
でもレンズを可視化して『映える』ものを作るのは至難の技。
だって透明だし、丸いレンズの塊見せても何もワクワクしない。
視力測定も基本地味な作業だし、何より第三者に説明するのが難しい。
専門用語いっぱいだし、なんなら薬事法があって表現しちゃいけないことだってある。

って、また話が脱線。

よくわからなくなって来たけど、つまり眼鏡メンテナンスを『映える』ようにして、みんなが眼鏡を大事にしてくれるようになったら、最高だなと思ったこと。
そしてみんなが大事にしたら、つまり眼鏡をもっと大事にしてくれたら、汚れとか、曲がりとか、ネジの緩みとか、レンズの傷とか気になってくれたら、もっとお客さん来てくれるよね。って思った。
だから眼鏡メンテナンスを伝える。
それは自分のためかもしれないけど、その前にお客さんのためだと思ってる。

眼鏡の買うってめんどくさい。
眼鏡店行って、視力測定して、フレーム選んで、難しい説明聞いてレンズ選んで。で、別の日に取りに行く。
どんなにお金持ちでも時間がかかる。
だからお金と時間を使って買ってくれたお客さんには、一つの眼鏡を大事に長く使ってもらいたい。
単純にそう思う。
というか、自分がいち消費者ならそう思う。

だから僕から買ってくれたお客さんには必ずお手入れの仕方を教える。
そして大事に使ってもらう。
こうすれば10年使えますよって。

ま、20〜30代ならいいんだけど、40代以降になると老眼が急激に進んで行くから度が合わなくなっちゃうんだけどね。
でもそれは仕方のないことだから。

というわけで回りくどかったけど、とりあえずやり始めた理由は『みんなに眼鏡を大事に使ってもらいたい』ってこと。

しかし、文字で思いを伝えるのって難しい。
2000文字近く書いちゃったけどまとまらなかった。
誰かライターさんにまとめてもらおっかな。
言いたいことの半分くらいしか書けなかったし。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?