地下鉄はどこまでも続かない

東京の地下鉄は、相互運転があり、終電まで行ってもその先に行くことができる。
他の都市もそうなのかはわからない。

私は仙台市出身で、上京するまではよく仙台市地下鉄を利用していた。
仙台の地下鉄は、南北線の北仙台駅と長町駅、そしてターミナル駅の仙台駅を除けば、鉄道への乗り換え案内はない。しかも、どの駅も終点ではないから、相互運転はない。
大体は、車庫のある駅と観光地や市街地が終点となっている。

仙台市地下鉄の南北線には、延伸計画がある。
仙台市の北には、人口増加の著しい富谷市という都市がある。
この富谷市に向けて、延伸をしようという話だ。

しかし、採算が取れないとか言って、なかなか進めようとはしない。
確かに、実際に現行路線ですら採算が取れず、減便を来年から実施する。

富谷市には、道路の混雑という問題がある。
富谷市には国道4号線が通っており、本当によく渋滞が起こる。
その道路の混雑の緩和や、利便性の向上で富谷市はずっと仙台市に掛け合っている状態だ。
富谷市長選も、よくそこが論点となっている。

高校の時も、富谷市から通っていた人が十数人ほどいたのを知っていた。富谷市まで延伸すれば、便利になるだろうなとずっと思っている。
自分の住んでいる市の財政悪化に片足を突っ込むことなのであれば避けたいが、富谷市のことを考えると、、、難しい話だ。

こうやって、地下鉄は泉中央駅でとまっている。
地下鉄は続かないのだ。
なんなら富沢駅から南に向かって茂庭や名取市まで延伸したっていい。
東西線だって、荒井駅で止まらずに仙台港のあたりまで延伸してほしい。

しかし、お金の問題はシビアだ。
こんなことが罷り通るならば、鉄道空白地帯なんて存在しない。

どこにでも気軽に行けるようになればいいな。

地下鉄は、車窓が真っ暗でいつの間にか降りる駅を通り過ぎるなんてことがたまにある。
ただ、終点がはっきりしていて、その先に続いていないから少し安心だ。

東京の場合は、千葉のどこかや埼玉のどこかまで行ってしまうこともあるけれど。

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