以下、三周年を迎えた9月2日のInstagramの投稿より。 今日でお店は三周年を迎えたました。この場をひらいたその日から、ひとまず「無事に三年が迎えられますように」と願っていました。 複数の人間が入りまじってそれぞれの想いを尊重しながら営みをしていくことが、容易ではないことは始めたときから明らかだったのです。 ごはんを作り、髪をきる。そこから始まったわたしたちも、今はさらに、ギャラリーを運営し、香りを仕立て、ラジオをして、本をかく。学びの場や喫茶を作りたい、などと現状
我が家には風呂の椅子がない。主義ではなく、今のこの家に住んで以来「そのうちそのうち」と言っている間にこんにちを迎えつづけている。基本的に毎日不便に感じているし、たまに銭湯なんかに行った時は「なんてゆっくり身体が洗えるのだ、、」と感服したりする。 店から車で10分ほど離れた村にしては車通りの多い道路に面したこぢんまりとした平屋に引っ越したのが去年の梅の花が散る頃だった。 猫がいるのでありとあらゆる窓に網戸をつけてもらいに友人のサッシ屋さんに来てもらった時に「ギリギリ借景じゃな
とっておきの桃を食べた。隅から隅まで完熟の桃。八百屋のおばちゃんに一箱もらって、性懲りも無くとっておきにしたシワシワの桃。包丁で皮が剥けずに齧り付いた。お風呂上がり、パンツ一丁でシンクに前のめりになって肘まで濡らしながら夢中で齧り付いた。 父方の祖父が(どういう経緯か)定年後に長野に移住したため幼少期からお盆と正月は祖父の家に通った。父によればそれなりに厳格に育てられたらしいが、とにかく孫には甘く、叱られたことなどなかったと思う。戦争を経験した世代の多くがそうであるように独