New Treasure 授業記録 1

人生初の中1の授業をもつことになった。中高一貫校御用達のNew Treasureを使った授業である。教科書一辺倒にならないように工夫したい。どこまで続くがわからないが、授業実践の記録として日々の授業で気付いたこと感じたこと、とにかく雑多に記していこうと思う。

文字と音の一致の重要さ

小学校で英語をやっているものの、中学初期段階で文字と音を一致させる指導の重要性は揺るがないようだ。先日の授業では "I am a fan of ~."というフレーズを用いて、自分の好きなものを述べたり相手に尋ねるという活動をした。
文字を示す前に口頭で何度も "I am a fan of ~."や "Are you a fan of ~?"を練習した。流暢に発音できていることが確認されたので、モデルダイアログを与えてスキットめいたことをさせてみた。
すると、何人かの生徒から「これは何と読みますか?」と "of"を指されて質問があった。

なるほど。彼らの中では「アイアムアファンオブ」と(あえてカタカナ表記)いう音声認識は確立したものの、それがどの文字と結びつくかを教わっていない、という認識があるようだ。
これまで高校生を主に教えていたので、「いや、そこはなんとなくわかるでしょ?」と流してきた部分だったために驚いた。

別の機会に "Are you from America?"を書かせたところ、 "A you from America?"となんともトリッキーな英文が複数人から登場した。
この場合、Aのフォニックスが「ェア」みたいな感じで教えたからか、 "Are"の「アー」がA単体の音と同一だとみなしたのだろう。

Are にしろ ofにしろ、小学校でもまず間違いなく習っているだろうし、日常の看板やCMなどでも目にしているはずだが、無意識的学習は起こりにくいようである。

その後、音声指導の直後やその最中に、「じゃあ英語で書いてみようか」という時間を設けてみた。別の単語(this / that / isなど)になるので、母音と子音の違いなどもあり、必ずしもare / ofと同等に扱えるものではないが、このやり方で突拍子もない英語を書く生徒は見つからなかった。

今後もしばらくの間、文字と音を一致させる指導を継続させよう。

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